PROFILE
アーティストのSHINKNOWNSUKEさん（左）とFACEさん（中）、セレクトショップ「SUPPLY／BACKDOOR」のオーナー井岡千浩さん（右）からなる中年ズッコケ3人組クルー。主な活動は週1で配信しているポッドキャストと、年5〜6回の登山。
Podcast：Too Young Too Know
Twitter：@muddy_waterz_
3人で始めたラジオと山登り。
―Muddy Waterzはポッドキャストでのラジオ配信と山登りを中心に活動していますが、結成のきっかけから教えてください。
FACE：もとをたどると山登り？
SHINKNOWNSUKE：最初はラジオじゃない？
井岡千浩：あのラジオもきっかけになってるね。
FACE：たしかに。ぼくは「渋谷のラジオ」で『渋谷のRaZine』っていう番組をやっているんですよ。（〈BoTT〉デザイナーの）TEITOと一緒にパーソナリティをやっているんですけど、4年くらい前にTEITOが出演できない日があって、よく遊んでいるこの2人に代役をお願いしました。ことのほかに盛り上がって、反響も大きかったんですよ。
SHINKNOWNSUKE：ぼくの周りには、『渋谷のRaZine』を聴いている人が結構いて、その時の放送がおもしろかったって何人にも言ってもらえるくらい。それが嬉しくて、FACEくんに話したんだよね。
FACE：それがこの3人で一緒に、なにかしらやってみたいと思っていたタイミングでした。このメンバーならずっと話していられるから、ラジオができると思ったんですよ。
SHINKNOWNSUKE：1時間以上ずっと話しっぱなしだから、勝手に録音してもラジオになるんじゃないかとぼくも思っていました。
井岡：へぇ〜。
―あれ？ 井岡さんはあまり関わっていなかったんですか？
FACE：井岡さんは基本的に意識が低いんです（笑）。
井岡：ぼくはラジオをやろうと思ったことは、1ミリもありません（笑）。
FACE：って言うけど、いまとなっては一番ハマってますからね（笑）。
―山登りを始めたのはラジオのあとで？
FACE：ラジオを始めようと思った時期と、山登りにハマった時期が近かったんです。
SHINKNOWNSUKE：ぼくは山登りに興味はなかった。ただのドMな娯楽だと思っていましたからね（笑）。
井岡：山登りをやりたかったのは、ぼくら2人。コロナ禍になって少し経ったくらいに、夜より昼に遊びたくなって、自然のほうへ足が向いたんですよ。FACEくんに話したら、同じく山登りをやってみたいと。
―SHINKNOWNSUKEさんは？
SHINKNOWNSUKE：FACEくんから連絡があって、「山に興味ない？」って聞かれたけど、「ない」って即答しましたよ。中途半端に言ってると、ずっと誘われちゃうから、きっぱりとね。でも、1回だけ来てくれと。本当に何も持ってこなくていいし、何もしなくていい。もてなす、アテンドするって言ってくれたんですよ。
井岡：ぼくらも、まだ行っていないのに豪語してました（笑）。
―初めてなのに自信ありげにアテンドすると（笑）。
SHINKNOWNSUKE：そこまで言ってくれるなら、食わず嫌いはもったいないし、騙されたと思って行ってみることにしたんですよ。
FACE：そうしたら、本当に何も持って来なかった。トートバッグで来たもんね。首からピーポーくんのマグカップをぶら下げながら（笑）。
SHINKNOWNSUKE：コーヒーを淹れるって聞いたから、せめてものマグカップを。
―その時は、どの山に？
SHINKNOWNSUKE：最初に行ったのが御岳山。今日も登ってきた山です。いざ登ってみるとしんどくて、何が楽しいか一切分からなかったけど、ロケーションのいい川で休憩して、コーヒーを淹れてもらいました。本当にぼくは何もしなくていいと言う2人の姿が必死すぎて、感動すら覚えましたよ（笑）。
FACE：バーナーで火をつけるのも初めてだったから（笑）。
井岡：バクテリアとか微生物を99.9％濾過する、「ソーヤー ミニ」っていう浄水器を使って、川の水でコーヒーを淹れたよね。
SHINKNOWNSUKE：「ソーヤー ミニ」が本当にすごくて！ 泥水も飲めるようになるんですよ。防災グッズにもなるって聞いて、次の日には買っちゃいました。で、コーヒーを飲んでみたら、こんな贅沢な時間があるのかと衝撃でしたよ。
井岡：少し遠くに一人で座って、足組みながら空見上げてたよね（笑）。
FACE：ニコニコしてたよ（笑）。
SHINKNOWNSUKE：おれもちょろいね（笑）。
