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エリック・ヘイズの国内初の大規模個展『INSIDEOUT』。ハフがつないだHAROSHIとの絆は永遠です。
KEITH!!! FOREVER!!
ERIC HAZE×HAROSHI×田口悟

エリック・ヘイズの国内初の大規模個展『INSIDEOUT』。
ハフがつないだHAROSHIとの絆は永遠です。

いつの時代も世界中にストリートを出身とするアーティストが無数にいるなか、1970年代より活躍し続けるエリック・ヘイズは、揺らぐことのないレジェンダリーな存在。12月9日から開催中の国内初の大規模個展となる『INSIDEOUT』は、日本から世界へ羽ばたいたHAROSHIとの共演も実現し、大きな話題となっています。そんな両者をつないだのが、プロスケートボーダーでありストリートブランドの〈ハフ〉を生んだ、今は亡きキース・ハフナゲル。今回の共演への思いやハフとのエピソードなどを、自身もキース・ハフナゲルと親交のあった、スケーターであり〈チャレンジャー〉を手がける田口悟をインタビュアーに迎えお届けします。

エリック・ヘイズはヒーローのような存在。

今回のインタビューは『INSIDEOUT』の会場で、展示前日の昼下がりに行いました。エリック・ヘイズ、HAROSHI、田口悟。3人に共通する大きなキーワードが、キース・ハフナゲルです。今回のインタビュアーとして、フイナムがオファーした田口悟による質問から、3人によるセッションがスタートしました。

田口:まずは出会いやお互いを認識したきっかけから教えてください。

エリック・ヘイズ:キース・ハフナゲル(今は亡き〈ハフ〉の創設者)が私たちを繋げてくれました。私もHAROSHIもキースとたくさんのコラボレーションをしてきましたから、自然と〈ハフ〉ファミリーの一員として近い存在になっていたんですよね。

田口:実際に2人が会ったのはいつ頃ですか?

HAROSHI:エリックさんと初めてお会いしたのは、〈ハフ〉が東京でショーをやった時かな。

田口:ぼくも行きましたよ。当時は、今は〈ハフ〉の渋谷店になっているところにアートギャラリーの16(Sixteen)っていうのがあって、 そこでエリック・ヘイズが〈ハフ〉と個展をやっていたんですよ。その時に直接サインしてもらったノートパソコンと、個人的に購入したG-SHOCKとのコラボモデルを持ってきました(笑)

エリック:ワオ!まだ動くのか!? 書き足してもいい?

田口:え?? 感激です。ありがとうございます!

HAROSHI:ぼくも田口さんと同じく、もとからエリック・ヘイズの大ファンで、やはり世代的にもG-SHOCKで彼のことを知りました。 そうしたら、ある日突然キースから連絡がきて「エリック・ヘイズとコラボレーションするんだよ。すげーだろ?」って自慢されたんですよね(笑)。そこからぼくたちはその話でかなりブチ上がりましたよ。

田口:その気持ち、すごく分かります(笑)

エリック:HAROSHIは〈ハフ〉の前のオフィスで展示をやったよね? 私はその準備期間中に打ち合わせでたまたまキースと会っていて、 その時に初めて(HAROSHIの)作品を見ました。そしてびっくりしすぎて、思わず「F××k!! 一体どうなってんだ?」って言ってしまって(笑)

田口:おお!

エリック:そもそも何かを生み出すことは本当に難しいんですよ。そのうえでHAROSHIの作品はだれの真似でもないし、本人のパッションやパーソナリティを感じるんです。それって本当にすごいことで、 アートシーンに新たなスタイルを作り出したと言っていいくらいだと思いますね。当時はスケジュールの関係で展示には行けなかったんですけど、そこでHAROSHIを初めて知りました。

HAROSHI:その言葉は本当に恐れ多いです。

田口:HAROSHIくんはヘイズのアートについてはどう思いますか?

HAROSHI:エリックさんも、もともとはグラフィティライターだったんですが、そこから彼だけはデザインのほうにフォーカスしていったんですよ。当時としては珍しくて、 ライターはどちらかというとアートシーンにずっといる感じだったんですよね。なのに、ファッションブランドも始めて、今のストリートカルチャーの基礎みたいなことを作り上げてきた偉大な方だと思っています。

田口:なるほど。

HAROSHI:そして、今はデザインにフォーカスしていた頃の経験をアートに注いでいる気がしていて、ヘイズさんの最近の作品を見ていると、すごい楽しそうだなと感じましたね。ぼくはそれがすごい好きなんですよ。 人間ってある一定のところまでいくと、子どもに戻るっていうかそういう感じがあると思うんです。エリックさんは、まさにいま自由にすきなアートを描いているように見えますね。

エリック:そんな感じに見えていてよかったです。久しぶりに拠点をNYに戻して活動しているので、やはり私にとっては原点回帰というか、ライターとして動いていた頃の感覚が自然と蘇ってくるんですよね。

INFORMATION

ERIC HAZE SOLO EXHIBITION 『INSIDE OUT』

会場:SAI
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
期間: 2022年12月25日 (日)まで
時間:11:00~20:00
TEL:03-6712-5706
定休日:無休
Instagram:@sai_miyashita

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