「集中型」から「分散型」へ。人気の傾向に変化が。
― 「アトモス」のプレスチームから見て、2022年はどんな年でしたか? 今年1年のスニーカーシーンの雑感を聞かせてください。

福田:昨年までは、コラボモノをはじめとするわかりやすいハイプなスニーカーに人気が集中していました。でも今年は、その傾向に変化が。幅広いブランドやモデルに人気が分散した1年だったと思います。
Yoppi:同感です。人気のモデルはある程度行き渡って、みんなその次を探しているのかなと。

Toui:人気だから買うのではなく、本当に欲しいものを買う。そんな方向にシフトしつつある気がしますね。
福田:モデルで言うと、「ダンク」「エア フォース 1」「エア ジョーダン 1」をはじめとする80年代のコート系の人気が落ち着きつつあり、「エア マックス」シリーズを筆頭に90年代のハイテク系の波が来ています。

Toui:「エア マックス」を履く人はほんと増えましたよね。

Yoppi:「エア マックス」は女子からも支持されています。個人的にはマップラ(エア マックス プラス)が大好きで。
福田:カッコいいよね、マップラ。
― ブランドに関して、新しい動きはありましたか?

福田:〈ナイキ〉一強の時代がしばらく続きましたが、徐々にほかのブランドへ人気が分散しつつあるのかなと。
Yoppi:〈ニューバランス〉や〈アディダス オリジナルス〉の売れ行きが伸びていますね。メンズもレディースもです。

Yoppi:〈ニューバランス〉でいうと、アジア製の「2002R」はかなり人気がありました。見た目はMADE IN USAやUKのものに近いのに、プライスは1万円台。デザインも履き心地も好きなので、私も色違いで何足か集めました。
福田:〈アディダス オリジナルス〉に関しては、今年復刻された「アディマティック」の反響が想像以上。売れ行きも絶好調でしたね。

Toui:「アディマティック」はほんとに盛り上がりましたよね。〈アディダス オリジナルス〉の勢いをあらためて感じました。