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普通のようで普通じゃない、ナナミカの色に染まったオールスター。
nanamica × CONVERSE

普通のようで普通じゃない、ナナミカの色に染まったオールスター。

〈ナナミカ〉と〈コンバース〉の初となるコラボレーションで誕生した“オールスター”。昨年12月にローンチされた次世代モデル「オールスター アール」に、〈ナナミカ〉が持つコンセプトカラーとシグネチャー素材のゴアテックスを反映させて、それぞれのアイコンを1足に凝縮しています。その仕上がりは極めてシンプル。そこで両者に加え、ビジュアル制作を担当したスタイリスト田中さんを招き、“普通”の真意を話し合いました。

  • Photo_Masashi Ura
  • Text_Shogo Komatsu
  • illustration_Hisayuki Hiranuma
  • Edit_Shun Koda

絶妙な配色と細部のこだわり。

PROFILE

田中伸紀(左)

スタイリスト。ブランドのルックやECサイトでビジュアル制作をディレクションするなど多岐にわたって活躍中。〈ナナミカ〉や〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉のオンラインストアのビジュアルディレクションも担当している。「オールスター」はレトロなモデルがお気に入り。

PROFILE

野村剛司(中)

今年創業20周年を迎えた〈ナナミカ〉に草創期から携わり、現在は事業部長としてブランドを支える。週3日「オールスター」を履き、何十足も所有するほど。普段スニーカーはローカット派だが、「オールスター」のハイカットには心を許している。

PROFILE

西津嘉人(右)

「コンバース ジャパン」でPRチーフを務める。このコラボを始め、今年ブランド設立115周年を記念してさまざまな取り組みを遂行中。いわく、「個人的に『オールスター』はサイズをハーフアップして、シューレースをタイトめに締めているのが好きです」。

― こちらが〈ナナミカ〉×〈コンバース〉の「オールスター アール」です。

田中:いい具合にシンプルですよね。

野村:ありそうでなかった、と思っています。

田中:落ち着いた印象で、これは履きたくなります。

西津:ソールをグレイにしたのがよかったですね。

野村:最初はホワイトにするつもりだったんですよ。〈ナナミカ〉の原点は海なので、ネイビー×ホワイトはマリンのイメージがあるからよかったけど、もう少し落ち着かせたくて。

― 確かにネイビー×ホワイトじゃ、コントラストが強いですね。

田中:グレイのソールは、もともと〈コンバース〉にある色なんですか?

西津:今回のコラボレーションのために製作しました。絶妙な色味に仕上がったと思います。

野村:ソールの光沢を抑えてもらいました。替え紐もグレイが付属します。

田中:アッパーの限りなく黒に近いネイビーが〈ナナミカ〉らしい。

― デザインはすっきりとしていて潔さを感じます。

野村:「オールスター」は永久定番なので大きくデザインを変えず、色と機能で勝負しました。アンクルパッチやソールのラインなど、装飾すべてがダークネイビー。発色の調整を重ねたネイビーです。

変え紐はグレイが付属。ネイビーのシューレースより、どこか柔らかい印象を受ける。

西津:アンクルパッチを同色にしたのも、まとまって見えるポイントだと思います。

野村:何度もプリントしてもらって、控えめすぎず主張しすぎないようにしてもらいました。

西津:アッパーのキャンバスは、レギュラーの「オールスター アール」より少し厚いんです。それって、ヴィンテージアイテムのような堅牢さを意識したんですか?

野村:そうですね。それに加えて、長く履いて経年変化を楽しんでもらいたいから、厚地のキャンバスをリクエストしました。

西津:通常は12オンスを使っていますが、こちらは14オンス。

田中:オンスの違いで見え方は変わりますか?

野村:少しだけ。あと、履き心地が違うかもしれません。機能性のある服って、マーケットによって求められることが異なりますよね。登山だったら、軽量・コンパクト。でも、街使いを前提とするなら、安心感のある重さが欲しいんです。だから、少しだけ重い厚手のキャンバスを。

― ヘビーデューティな重さがよかったりしますね。

野村:例えば、〈フィルソン〉の分厚いウールジャケットが好きなんですけど、すごく重いのがいいんです。そういったヴィンテージのいいところを参考にしているけど、ゴアテックス生地だからハイテク。それを味わってもらえたら嬉しいです。

田中:分かりやすくキャッチーではないけど、それがいい。広い層に分かってもらえる良さがあると思います。

野村:難しかったけど、それを目指しました。〈ナナミカ〉自体がそうなんです。派手さはない普通のデザインで、生地や縫製や色の個性を出す。普通の見た目にこだわっています。

西津:「オールスター」も同じです。基本的に100年以上見た目は大きく変わらないけど、履いた人は変化に気づく。

野村:そう。「オールスター」はクラシックな見た目だけど履き心地をアップデートしていて、不変と挑戦の姿勢に共感しています。

―このコラボレーションは〈コンバース〉からお声がけしたんですか?

西津:そうですね。今年〈コンバース〉が115周年を迎えるにあたって、これまでリリースしてきた「オールスター」を凌駕するモデルを作ろうと計画を立てていました。

―それがこのコラボレーションの土台となった「オールスター アール」。

西津:2017年から「オールスター 100」でゴアテックス生地を使わせてもらっていて、「オールスター アール」でも搭載を考えましたが、それじゃあ新鮮味がない。そこで思いついたのが、ゴアテックス生地を上手に使う〈ナナミカ〉。〈コンバース〉にも〈ナナミカ〉ファンが多いんですよ。

野村:それは嬉しいですね。〈ナナミカ〉の店頭でも「オールスター」を販売させてもらっていますし、毎日絶対に誰かしら「オールスター」を履いています。だからこの1年ほど、スタッフみんなで一番盛り上がった企画でした。

INFORMATION

ALL STAR Ⓡ nanamica GORE-TEX HI

発売:3月17日(金)
取り扱い:
nanamica DAIKANYAMA
nanamica D.W.S.
nanamica KOBE
nanamica FUKUOKA
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White atelier BY CONVERSE
White atelier BY CONVERSE
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nanamica DAIKANYAMA

住所:東京都渋谷区猿楽町26-13
時間:11:00~20:00
電話:03-5728-6550
Instagram:@nanamica_daikanyama

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