農作業して、汗をかいて、メシを食う。
ー池内さんが畑をやりはじめて、どれくらい経ちますか?
池内:ここの畑は3年くらいなんですけど、実際にはじめたのは5年前。最初は都心のシェア畑からスタートして。
ーはじめたばかりの頃は都内に住んでいたんですよね?
池内:そうですね。その後、いまの場所に移住して、本格的にはじめた感じです。

ー移住した理由は、もっと農を身近に感じたかったからなんでしょうか?
池内:それだけっていうわけではないです。ぼくはやっぱり自然が好きだから、海にも行きたいし、キャンプもしたい。そのひとつに畑があって、そうして自然を感じられる時間を増やしたかったのが理由ですね。都内でショッピングしているより、こっちにいて自然のなかにいるほうが気持ちいいから。
ー農をはじめた経緯も教えていただけますか?
池内:友達が、都心にあるシェア畑に誘ってくれたんです。ちょっとやらない? みたいな軽い感じで。


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ーもともと興味もあったんでしょうか?
池内:そうですね。自分で育てた野菜を食べたいっていう単純な思いもあったし、これから生きていく上で、野菜を育てるスキルも身につけたかったし。それに野菜がもともと好きで、特にトマトがね。
ーここの畑でも、トマトはすでに植えたんでしょうか?
池内:やりましたね、それも畑一面に。収穫のときは最高で、バクバク食べながらワインも飲んだりしてね(笑)。だけど一度トマトをやっちゃうと、翌年はいいトマトが育たないんです。だから一面じゃなく、半分にしておけばよかったって、めちゃくちゃ後悔しましたね。


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ーいまは何を育てているんですか?
池内:上の畑はイモと赤タマネギ、下の畑はニンニクとビーツ、ディルとかパクチーも育てています。赤タマネギとニンニクは去年の秋頃に植えて、今年の秋に収穫予定です。
ー実際に、農をはじめて変化はありましたか?
池内:やっぱり野菜の味には敏感になりますよね。スーパーと直売所の野菜で違いを感じることもあるし、自分のところで取れたやつもそう。葉物なんかは特に、味もそうだし歯ごたえとかも全然違いますからね。

ー池内さんの畑は有機栽培ですけど、スーパーのものだと、そうもいかないですしね。
池内:そうそう。けど、難しいですよ。有機栽培だけでやっていると、農家さんも食っていけないですからね。ぼくも有機でやっているけど、一昨年くらいにブラックトマトを植えて「そろそろ収穫だな」ってときに、虫に全部食われたことがあって。そういうこともあるから、全部が全部は難しいですね。
ー他に心身の変化はあったりしますか?
池内:土をいじっているときは、無心になるしデトックスされている感じはあります。あとはもう、単純に気持ちいいですよ(笑)。農作業して、汗を流してっていうのがね。そのあとのご飯もおいしいですから。夏はもう、暑すぎて本当に大変なんだけど。