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FEATURE
Brooks Brothers x NEAT西野大士が思いを馳せた、いまはなき幻のチノパンツ。

Brooks Brothers x NEAT
西野大士が思いを馳せた、いまはなき幻のチノパンツ。

パンツ専業ブランド〈ニート(NEAT)〉が、アメトラをいまも体現する〈ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)〉とコラボレーションするというニュースが飛び込んできました。そんなビッグなコラボの裏側を知りたくて、仕掛け人である西野大士さんのもとへ。古巣でもある〈ブルックス ブラザーズ〉の話から、コラボに至るまでの道のり、そして今回発売されるチノパンツのこだわりまで、その思いの丈を語ってもらいました。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Text_Yasuyuki Ushijima
  • Edit_Soma Takeda

ブルックス ブラザーズに出合った教師時代。

―今回、〈ニート(NEAT)〉がコラボした〈ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)〉は、西野さんにとっては古巣となる思い出深いブランドです。まずは西野さんと〈ブルックス ブラザーズ〉の出合いから教えてください。

ぼくは淡路島で2年間、小学校の教師をしていました。でも、やっぱりファッション業界への思いが捨てきれなくて、教師をやりつつ、夜間の服飾の専門学校に通うことにしたんです。

そこで当時の担任の先生に教えてもらったのが、その後のぼくの人生を変える雑誌「2nd」。読んでいるうちに、ペニーローファーが欲しくなって、とある神戸のセレクトショップに向かったんですけど、店員さんに「〈ブルックス ブラザーズ〉のローファーがいいんじゃない?」とおすすめしてもらって。それで、はじめて〈ブルックス ブラザーズ〉に足を踏み入れたんです。

―それ以前も〈ブルックス ブラザーズ〉の存在は知っていたんですか?

もちろん古着などでブランドの存在は知っていましたし、ちょうどトム・ブラウンがディレクターを務めた「ブラックフリース」ラインが発表された時期で、面白いことをやっているな、という印象でしたね。

ーそこからなぜ入社することに?

〈ブルックス ブラザーズ〉に出合う前からアメカジは大好きでしたけど、「2nd」に触れたことで、アメカジの興味が西海岸から東海岸に移ったのがひとつ。あと、はじめて行った神戸の〈ブルックス ブラザーズ〉で接客に感動したこともあって、“こういうところで働きたい!”と思ったのも入社に至ったきっかけですね。

―〈ブルックス ブラザーズ〉では、最初は販売員として働いていたんですよね?

そうですね。大阪の店舗に販売員として入社したんですけど、当時のそこの店長さんが“Mr.ブルックス ブラザーズ”と言われるぐらいカッコよくて。その方に着こなしのイロハからアメトラとは何ぞや、みたいなことまで色々と教えてもらいました。

―入社してから気づいたブランドの魅力はありましたか?

〈ブルックス ブラザーズ〉で働いたことで“アメトラの本質”を知ることができました。例えば、ジャケットの3つボタンが段返りになって、そこから2つボタンに変化したとか。そういったアメリカ服飾の歴史を学べたことは自分の中で大きかったですね。あとは、“紳士の嗜み”という一貫してブレない姿勢も魅力だと思います。だからこそ、カジュアルなアイテムもどこか気品が漂っている。ポロカラーシャツに代表されるような定番アイテムがそれを体現していますよね。

INFORMATION

Brooks Brothers x NEAT for UNITED ARROWS & SONS

販売サイト

発売日:6月3日(土)
(※オンラインストアは同日11時からスタート)
展開店舗:
ユナイテッドアローズ&サンズ
ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店、心斎橋店、札幌店、金沢店、名古屋店、福岡店、大分店
ユナイテッドアローズ オンラインストア

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