五感を満たす体験型フェス。

木村拓哉さんと常盤貴子さん主演のドラマ『ビューティフルライフ』。切ない物語の一幕を彩ったドリームキャッチャーは、北アメリカ大陸北部の少数民族オジブワの伝統的な魔除けで、悪い夢を捕まえていい夢だけを残すという意味合いを持ちます。「コロナ サンセット フェスティバル 2023」の入り口にずらりと並ぶそれ。参加する来場者、主催者、出演者は、いい夢だけ持ち込める。自ずと期待感が高まっていきます。



ネイティブアメリカンやラテンのムードを感じる意匠に、来場者たちの開放的なファッション。見事に美しい二つのステージに加え、海辺で体験できる本格サウナ(水風呂は16℃!)。一歩足を踏み入れれば、いわゆる音楽フェスのイメージを上書きするようなハッピーで異国の情緒に溢れた空間に驚きます。

「TTNE」監修のサウナエリア。ととのい椅子から臨むビーチは絶景そのもの。

あの流行病のせいで、ぼくらの日常からは、移動や祝祭が縁遠くなってしまいました。ZOOM飲み会やストリーミングサービス、SNS、FPSなどのおかげで、家にいながらできることは増えたし、インドアに暮らすのも悪くない…。なんて思っていたけれど、本当にそうでしょうか? なんだか、ちょっと息苦しさを感じているのは、ぼくだけではないようです。