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FEATURE | TIE UP
なぜGoOnに人が集まるのか。
何もない、だからいい?

なぜGoOnに人が集まるのか。

2020年にヒトとコトとモノを繋げ、表現するプロジェクトスペースとして始まった「PARK STUDIO」が、いつの間にか「GoOn」という名前に変わっていた。聞けば、レンタルギャラリーとして新たに舵を切り、福岡だけでなく、原宿・名古屋にも進出したのだと言います。どこも共通しているのが、ニュートラルな空間ということ。年間100以上のブランドが使用し、リピーターも多く、使い手によって変化するこのスペースはなぜ愛されるのか。あれこれ伺ってきました。

広告業界じゃなくてコミュニケーション業界。

ー運営するなかで気をつけていることはありますか?

とにかくまずは気持ちよく使ってもらうためにはどうすべきかを考えます。うちのチーム、問い合わせメールへのレスがめちゃくちゃ速いんです(笑)。スタジオに関する問い合わせが来たら、10分後くらいにはメールを返している時もありますし、実際にメールをいただいてから30分後には成約しているというのも一度や二度じゃありません。僕も見たら関係なくすぐ返しますし(笑)。やっぱり問い合わせを寝かせると、他の場所で決めちゃいましたとか、もうダメだと思ってました、ということにつながっちゃうので。そういうクイックな対応や、荷物の搬出、搬入のタイミングとかも、できるだけ借り手の意向に添えるようにお応えしたいなと思ってます。

ー山下さんもメールを返しているとは! いろいろと大変ですね。

あとは、各地のお掃除係を見つけるのが死ぬほど難しいんですよ。東京は代理店のオフィスが近いんですが、福岡も名古屋もお掃除係が当然必要で。福岡、名古屋はめったに行けないから、ただのお掃除さんじゃないんですよ。「ここは我々にとっても、ブランドさんにとっても大切な場所にしていきたいので、ぜひぼくらと同じ思いでやってください」と最初にお伝えして。

ー掃除係とはいえ、ある意味現場責任者みたいなものだと。

あとは、ピンポイントで掃除が発生するからある程度スケジュールの融通がきく人じゃないとダメだし、サボり癖があってもダメだし、掃除もしっかりと細かくやってくれないとダメ。名古屋はほんとに見つからなくて、 やばい、終わったと思ったんですけど、スタジオのあるビルの2階のアパレルのスタッフさんにご相談したら、わかりましたと言ってくださって。掃除係だけじゃないですけど、運営スタッフが現地にいない分、ちゃんと考えてやらないと大変なことになっちゃうと、マニュアル本みたいなものをしっかりとつくって、なんとか整えたって感じですね。セキュリティも導入したりとお金はかかります(笑)。

ー物件不足と言われるいまであれば、場所もなかなか見つけるのも大変でしょう。

そもそも場所がまったく出てこないんで、いかに不動産と仲よくしておくかが大切なんです。いまは空いた日に即決するぐらいじゃないと、物件が本当に取れない。たとえば次に考えているエリアだといま7社ぐらいの不動産屋とやり取りしていて、そのなかからこれぞという会社を2社くらい見つけて、そのひとたちと必ず週に1回電話して、どうですか? って。そうしないとその人たちのなかで、ぼくの優先順位が上がってこないんですよね。

ーなるほど! 先ほどのメールの即レスもそうですが、 めちゃくちゃコミュニケーションの価値をわかってますね。

そこは新卒で入った代理店でも叩き込まれたところですね。広告業界じゃなくてコミュニケーション業界だからといわれて育ってきたんですよね。ひととのコミュニケーションをおろそかにすると、やっぱり支障をきたすというのは、なんでも一緒だなと。もちろんそのせいで、あー、もうなんでこんなことまで考えなきゃいけないの?っていう面倒くさいこともいっぱいあります(笑)。

INFORMATION

GoOn TOKYO

住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ 1F
ホームページ
Instagram:@goon.tokyo/

GoOn FUKUOKA

住所:福岡県福岡市中央区警固1-3-7 1F
ホームページ
Instagram:@goon.fukuoka/

GoOn NAGOYA

住所:愛知県名古屋市中区大須 3-1-35 HASE-BLDG.3 1F
ホームページ
Instagram:@goon.nagoya/

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