いま再び、「アディダス」が面白い。
フイナム:〈アディダス〉が勢いを取り戻したとのこと。なにか理由が?
小島:「サンバ」の爆発的ヒットは記憶に新しいですが、一過性のブームに終わることなく、その流れは「サンバ」以外のモデルにも波及しています。
フイナム:たしかに、〈アディダス〉を履いている人、以前より増えたかも。男性も女性も。
小島:ブランドが意図的に作り出したトレンドではなく、ストリート発の自然発生的なムーブメントだと個人的には思っていて。この流れはまだまだ続きそうかなと。
フイナム:なるほど。興味深い考察です。
小島:ちなみに先日、〈アディダス〉のドイツ本社へミーティングに行ってきました。来季以降のサンプルをいろいろと見せてもらったのですが、魅力的なモデルがたくさんありました。
フイナム:そうなんですね。それは期待が高まります。
小島:特定のブランドに人気が集中するよりも、様々なブランドがせめぎ合っていたほうが、シーンとしては健全。〈アディダス〉の動向は今後も目が離せません。