〈アヴィレックス〉はストリートの正装。


-また音源と同じように、「Flat Line Classics」にはHIP HOPシーンにおける良心とも言える硬派な印象も受けます。それこそカバージャケットでもクラシックなビジュアルを追求していたり、メンバーが90年代ライクなバーシティジャケットを羽織っていたり、音源以外でもブーンバップな文脈を感じ取れます。
FLC:HIP HOPである以上、音源は前提の上でライブでのパフォーマンスや立ち振る舞い、それこそ、着こなしなどからもスタイルは表現できると思っているし、逆に判断される材料にもなると思っていて。なので、カバージャケットひとつとってもクラシックなイメージを意識していますね。それこそ『THROW BACK LP』のメインビジュアルでは、Sartは〈アヴィレックス〉のヴィンテージのヴァーシティジャケットを着用しているし、BIG FAFも普段から〈アヴィレックス〉のアウターを愛用しているんですよね。
-まさに『THROW BACK LP』のジャケットでは〈アヴィレックス〉のバーシティジャケットが目に留まり、ビギー(The Notorious B.I.G)やNASを連想しました。
FLC:ぼくらもそうしたアーティストを聴いて育ってきたので、自然と影響を受けている部分もありますし、今回のようにクルーのみんなで着用できる機会っていうのはとても貴重だと感じています。

-改めて皆さんにとって、〈アヴィレックス〉というブランドの印象やイメージを教えてください。
FLC:ラッパーに限らずニューヨークのアイコンたちが愛用してきたという歴史があるので、HIP HOPのカルチャーには欠かせないニューヨークの気分を感じられるブランドなのかなって思います。あとはバーシティジャケットに限らず、ライダースジャケットだったり、ブランドの代表的なアイテムがアイコニックだったりもするので、ぼくらにとっても定番として受け入れやすいですし、普段の着こなしやライフスタイルにも馴染んでくれるんですよね。
-今回着用したヴァーシティジャケットのアイテムについてはいかがでしょうか?
FLC:ストリートの正装という印象もあったので、姿勢が正されるというか、着るひとの生き様を試されるような重厚なアイテムだなと改めて感じましたね。

-「Flat Line Classics」には、ファッションの分野にも精通したメンバーもいるとお聞きしましたが、そうしたファッション的な視点からもアイテムの魅力を感じられているのかなと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか?
FLC:レザージャケットはバイカー向けの仕様になっているし、ヴァーシティジャケットはカレッジスポーツでの正装でもありますよね。そうした着るひとのイメージや目的に応じた縫製やパターンが練られているのかなと思うと、理にかなったつくりになっているなと。アーム部分の可動域が広かったり、丈感のボリュームやリブのつくりもストレスがなかったり。
あとはスタイリングの観点から言えば、サイジングやカラーリングのバリエーションも豊富なので、性別やスタイルに関係なく、着こなしの幅を広げられるのは有難いですね。


-ファッションへの関心が高いメンバーもいるからこそ、今回のみなさんの着こなしもそれぞれに個性を感じながらも、クルーとしての一体感もあり、まさにニューヨークのHIP HOPクルーのようなビジュアルに仕上がっていますね。
FLC:クルーで同じアイテムを身につけるのってポッセ感じゃないですけど、HIP HOPのカルチャーでは大切なことなんだと改めて再認識できた気がしますね。これからMVとかでも機会があれば、〈アヴィレックス〉のジャケットを着させてもらいたいです(笑)。


右:ライトシグネチャーヴァーシティジャケット(GREEN)¥75,900
-最後に「Flat Line Classics」の今後の展望についてもお聞きできますか?
FLC:今年の初めにアルバムを出したばかりではありますけど、実は年内に新しいEPの発表を控えていて、現在絶賛制作中なので、完成した時には告知もしますが、ぜひチェックしてもらいたいです。それと変わらずライブ活動や各々のソロ活動も引き続き精力的に行っていくので、ぜひ遊びに来てもらえると嬉しいです。

