CLOSE
FEATURE | TIE UP
エーグルが毎日のユニフォーム。俳優・小林涼子がつくり出す、持続可能な農業の形。
NEW AGRICULTURE ; RYOKO KOBAYASHI IN AIGLE

エーグルが毎日のユニフォーム。俳優・小林涼子がつくり出す、持続可能な農業の形。

都市農業、障がい者支援、ファーム・トゥ・テーブル(FARM to TABLE)、アクアポニックス栽培…。俳優の小林涼子さんが経営する「アグリコファーム(AGRIKO FARM)」は、あらゆる観点から現代にフィットした農業を展開しています。小林さんと彼女の事業をサポートしているのが、ラバーブーツで有名なあの〈エーグル(AIGLE)〉なのだそう。今回は〈エチュード(Études)〉の面々が手掛ける〈エーグル〉の最新コレクションを小林さんに着用してもらいシューティングを敢行。あわせて、「なぜ小林さんが農業をはじめることになったのか」じっくり話を訊きました。

  • Photo_Tohru Yuasa
  • Styling_Airi Fukudome
  • Hair & Make up_Mei Noda
  • Model_Ryoko Kobayashi
  • Text_Hiroaki Nagahata
  • Edit_Ryo Muramatsu

農業と俳優業の両立で生まれた循環。

―当時、小林さんは何に一番疲れていたんですか?

小林:何かという明確な理由ではなかったのですが、20代って他人と自分を比べがちで、いろいろと悩みが多いじゃないですか。私も学生時代から俳優業を続けていく中でキャリアに対する悩みや、自分だけが取り残されている感覚がありました。

―とはいえ、例えば『魔王』でヒロインを務められた頃は「これで私もいける!」という手応えもあったんじゃないですか?

小林:実はあれは18歳の時なんです。10代は芸能の学校に通っていて、高校生活らしい思い出も特になく仕事中心に駆け抜けました。その後、20代に入って「さあ、やったる!」と思っても、なぜか仕事が上手くいかない。シビアな時期でしたね。社会人として宙ぶらりんな状態になってしまったんです。

―アイデンティティの喪失みたいなものでしょうか?

小林:うーん、というよりも、シンプルに不安だったのだと思います。頑張りたいんだけど、何を頑張ったらいいのか分からない。役者は縁と運と巡り合わせで役をいただくので。もちろん、現場でやれることは精一杯やるんですが、具体的な数字や順位が出るものでもないですし。

―農業の仕事から何か俳優業に還元されるものってありますか?

小林:スペシャリストが集まって各々の役割を発揮してつくり上げていくという点で農業と俳優業は共通しています。できないことがあっても誰かがフォローしてくれる環境が私には合っているのかなって両立していく中で気づきました。俳優一本で活動している時は、現場に入る前にたくさん勉強して、どれだけやれるか勝負! と、いま思えば力が入りすぎていて…「NGなんて出したくない!」みたいな! でも、よく考えればチームなんだから勝負ではなく、一緒につくる「協力」なんです。農業をはじめてから、いい意味で力が抜けてひとに相談やお願いができるようになりました。いま会社では「できない、ごめんなさい」って謝ってばかり(笑)。ダメな自分も受け入れて、分からないところは教えてもらったり…私はチームプレイが好きなんだと改めて感じています。

―俳優一本でやられていた頃は完璧主義者だったんですか?

小林:そうですね。できない時はできるまで突き詰めたいタイプ。韓国に行って言語の壁があってダメだった時は、短期間で韓国語を覚えて向こうの事務所にビデオを送ってCMの契約を取ってくる。ある監督の作品のオーディションに落ちた時は、絶対次も挑戦して起用してもらう。そういうことに心を燃やすタイプでした。

夏以外のシーズンで活躍する撥水仕様のキルティングジャケットとコットンのフレアパンツは、カラーで農を感じさせながらも、すっきりしたシルエットは都会的。〈エーグル〉ブルゾン ¥27,500、パンツ ¥26,400、ショートブーツ ¥20,900、サンダル ¥11,000(すべてエーグル カスタマーサービス)、古着のシャツ ¥16,500(ジャンティーク)、ソックス スタイリスト私物

―2019年には、震災後の孤立や孤独死をテーマにした宮城県豊里町の映画プロジェクト『ひとりじゃない』にも参加されていました。

小林:何か私にできることはないかなと。あの映画は震災の復興支援を目的とした作品で、地域の方々が多く参加しています。車両部は地域のおじいちゃんだし、スタッフがごはんを食べる場所は公民館。震災で人間関係がバラバラになってしまったところに、みんなで映画をつくって盛り上げましょうと。その作品がドイツで賞を取ったり、LAとロシアで映画祭に招待されたので、関係者に「行っておいでよ!」と背中を押されて、私もシベリア鉄道に乗ってレッドカーペットを歩いてきました。その思い出も含めて、かけがえのない作品でしたね。

―先程チームプレイが好きという話が出ましたが、小林さんが一緒に働きたいと思うひとの共通点は何か思いつきますか?

小林:えー、なんだろう…そうだな、物事に愛を持って真剣に向き合っているひとが多いかもしれませんね。(エーグルのマーケティングマネージャー)中垣さんもそうですけど、〈エーグル〉さんのスタッフやお客さまもブランド自体も好きだし、〈エーグル〉さんを通して見る社会や農も好きっていうひとが多い。「アグリコ」に限って言えば、スタッフみんなで同じ方向を見れている感じがいいなと思っています。

INFORMATION

エーグル カスタマーサービス

電話:0120-810-378
オフィシャルサイト

ピッツ
電話:03-6447-4324

ジャンティーク
電話:03-5704-8188

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事#AIGLE

もっと見る