スタンダードなオーロラダウンジャケット。
ーでは実際に、スタイリングしてもらったアイテムを個別に見ていきましょう。
信之:あ、モノについて話す前段階のお話なんですが、ぼくら二人ともアウトドアのファッションからスタートしているんですよ。
ーそうなんですか。こういってはなんですが、意外ですね。
信之:アウトドアファッションがブームだったのって、2000年くらいだっけ?
正明:90年代後半から2000年にかけてぐらいじゃない? ぼくらが中学生くらいのころ。
信之:当時は、セレクトショップがおしゃれなアウトドアを提案していたり、スマートなアウトドアアイテムをファッションとして取り入れるとか。あとは〈ゴーライト〉というブランドもよく覚えてます。そのあたりのアウトドアをファッションとして取り入れるというカルチャーからぼくはスタートしているので、アウトドアファッション自体に馴染みはあるんです。
ーなるほど。そんな信之さんから見た「オーロラダウンジャケット」の面構えはどうですか?
信之:生地が厚めでしっかりしていて、質感としてのちほど着る「オーロラライトユーティリティダウンジャケット」に比べて少し温かみがある気がします。スタイリッシュなデザインではありますが、雰囲気もシルエットも気持ちゆったりしているので、いわゆるアウトドアのダウンジャケットとして捉えました。
ー全体的なスタイリングの方向性はなにかありますか?
信之:カジュアルな雰囲気にしたいとき、少し前だったら古着とかを合わせていたと思うんですが、ダウンがグレージュのようなニュアンスカラーだったので、キレイな色味で揃えました。ベースにしたテーマはアメリカ。アメリカっぽいテンションが最近気になっていて。イメージとしては、ネルシャツに太めのデニム…の代わりに今回はメロンソーダみたいな緑のパンツにスケシューを。あとはトップスのようなオンブレチェックも、最近気になっているものです。それをアウターの裾から出したりとか、なんとなくのアメリカっぽさですね。自分が中・高校生くらいに先輩たちを通じてアメリカのカルチャーから影響を受けたので、そんな雰囲気を盛り込みました。
ーアメカジとアウトドアは相性がいいと。
信之:先ほどお話しした、自分がアウトドアファッションに傾倒していたときは、カジュアルにもモードにも合わせていたんです。カジュアルな方としては、アメリカのものを合わせることが多くて、割とストリートっぽい着こなしを今回はしてみました。
ーなるほど。正明さんの方は?
正明:自分としては、これは何でも合うというのが第一印象です。もう1つの「オーロラライトユーティリティダウンジャケット」に対して、こちらはオーセンティックなアウトドアのダウンという印象もあったので、カジュアルに合わせたいなと。と言っても、今季はシックでミニマルにまとめたい気分なので、ダウン以外のドライバーズニットとデニムはブラックで揃えてモノトーンに。今回のコーディネートを考えていたときに、古着やアメカジ、タートルにスラックスなど、どんなスタイルにもフィットしていたので、それぞれが自分のキャラクターやムードを反映して取り入れてもらえるとよいのではと思います。
ーこちらのダウンのほうがオーセンティックな印象ですか?
正明:素材感や色味、デザイン面において「オーロラライトユーティリティダウンジャケット」と比べると、いまやこちらの「オーロラダウンジャケット」の方がスタンダードなダウンだと思いますよ。だから、何にでも合う懐の深さみたいなものもあるんですよね。
ーなるほど。袖を通してみていかがでしたか?
信之:デザインでも話しましたが、少しゆとりがあるシルエットなので、厚手のインナーも合わせられて、防寒としてはかなり心強いなと。外ロケとかでも重宝しそう。腕部分は、人の動きに合わせて立体的になっていると聞きましたが、たしかに動きやすいです。
正明:フードやネックも高めなので、首回りの保温性も抜群ですよね。さらに襟内側に風防までついていて、スペックに関して一分の隙もないなと感じました。