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コラボだからできたエイジングするイエローブーツ。
Timberland × WHIZLIMITED × mita sneakers

コラボだからできたエイジングするイエローブーツ。

90年代のヒップホップシーンを象徴するアイテムである〈ティンバーランド(Timberland)〉の通称「イエローブーツ」。ブランドとともに生誕50周年を迎えたことで、再び注目が集まっています。今回は〈ウィズ リミテッド(WHIZLIMITED)〉のデザイナー・下野宏明さんと、「ミタスニーカーズ(mita sneakers)」のクリエイティブディレクター・国井栄之さんに、11月25日(土)に発売されるトリプルコラボのイエローブーツについて語ってもらいました。今回のコラボ、一見普通なようで、やっぱり普通じゃないようです。

  • Photo_Hiroyuki “Liliy” Suzuki
  • Text_Yasuyuki Ushijima(NO-TECH)
  • Edit_Shuhei Wakiyama

コンセプトはエイジングするイエローブーツ。

ー早速、今回のコラボのきっかけとか経緯を伺いたいのですが、どういういきさつがあったのでしょうか。とにかく〈ティンバーランド〉の“50周年”という部分もあった訳ですけど。

国井: ブランドと「イエローブーツ」ともに50周年というところで、いろいろなブランドとのコラボレーションプロジェクトが発足し、お声がけ頂きました。今回はどうしようかと考えていたときに、以前に下野くんが「イエローブーツ」を履いてきた深夜のイベントを思い出して。自分も下野くんにはそのイメージがなかったので、その時は逆にとても新鮮に映りました。いろいろなカルチャーに造詣は深いけど“ど真ん中”の感じは嫌がるのを知っていたので、ヒップホップ的ではなく、下野くんらしく「イエローブーツ」を履きこなしていて“さすがだな”と思ったのが印象的でした。それを思い出したので、迷わず下野くんに、こんな話があるんですけど、とオファーしたんですよ。

ブーツ ¥36,300
ブランド生誕50周年を記念してつくられた〈ティンバーランド〉×〈ウィズリミテッド〉×「ミタスニーカーズ」のトリプルコラボ。下野さんが考えた“エイジングできる「イエローブーツ」”というコンセプトを元に、さまざまな機能を盛り込んだ逸品。

ー国井さんからの提案を受けて、下野さんはどうだったんですか?

下野: 正直、やばい、超難しい…と思いましたね。

一同:

下野: 「イエローブーツ」みたいに完成されているプロダクトってアレンジするのが難しいじゃないですか。〈コンバース〉のオールスターとか〈ナイキ〉のエアフォース1とか、それが一番いい状態なのに、それを崩して自分らしさを出して。尚且つ、他の人にもいい刺激を与えて認めてもらわなきゃいけないのは、すごく大変だから。

ーたしかに、不変のアイテムをアレンジするのは難しいですね。

下野: しかも、「イエローブーツ」は結構シンプルな構造だし。イメージが強すぎてどうしようか悩んだし、アレンジしたものをつくる必要があるのか…とは思いましたね。どうやって自分らしさを出したらいいのかは、かなり難しかったなぁ。

ーちなみに、この企画が持ち上がったのはいつだったんですか?

国井: 昨年です。ただ、意外とデザイン出してから完成までは早かったですね。2回サンプル出して終了でした。もちろん、素材ありきのものなので、素材のスワッチ(見本)を取り寄せて合わせてみる感じでした。1発目のサンプルが、下野くんの想像していた色味や素材感が出なくて。それならということで、元々の定番のカラーに色を寄せた感じです。

ーそうだったんですね。下野さんは、難しかったとおっしゃっていましたが、具体的に「イエローブーツ」をどうアレンジしようと考えました?

下野: 自分はブーツがすごい好きで。ぼくの部屋に来たことがあるならわかると思うんですけど、部屋にブーツが飾ってあるんですよ。そうそうたる、いわゆるブーツブランドのブーツが並んでいるんですが、いままでいっぱい履いてきたのに〈ティンバーランド〉は並んでないんですよ。

ーなるほど、それはなぜなんですか?

下野: それは〈ティンバーランド〉のブーツのアジの出た感じが気に入ってないからなんです。大前提として、「イエローブーツ」は汚れるのが嫌だし。いいブーツだけど、部屋に飾れないのはどうなのか…と考えていて。自分はブーツがエイジングしていくさまが好き。だから「イエローブーツ」もこの仲間に入れるにはどうしたらいいかを考えて、今回のコンセプトができたんですよ。

トゥからアッパーにかけては「LWG(レザーワーキンググループ)」認定を受けているタンナリーで生産された「ベターレザー」を採用した。

インナーには保温性の高い「プリマロフト」を採用して、内部の湿度や温度を快適に保ってくれる。

ー“エイジングする「イエローブーツ」”というコンセプトだからこそアッパーを「ベターレザー」に変更したんですね。

下野: そうなんです。アッパーをスエードにすれば、エイジングすると思いました。でも、イエローヌバックからは離れたくなかったから、上の部分はイエローヌバックのベースとなる部分を残したんです。トゥからアッパーの部分は汚れてシワができても、いいアジとして捉えられるような構造にしています。

ーたしかにオリジナルとはかけ離れず、履いていっても楽しめるような仕様になっています。

国井: 下野くんからは経年変化するイエローブーツにしたいんだよね、とメールでデザイン提案がありました。そこから機能性の部分はどうするかという話になり、いまだったら「ゴアテックス」も「ビブラム」のソールも使えるからと話をしました。ただ、下野くんの目指している方向性だと、防護性や耐久性を高めたほうが本来のコンセプトを活かしきれるので、スペック的にも盛り盛りにしたというところです。

ーイエローブーツの特徴であったハニーソールをビブラムのラバーラグアウトソールに変えて、グリップ力も高めています。

下野: クラシックなデザインや長く愛用できる部分は残しつつも、そこに対して機能面はテクノロジーで補完するというイメージです。

国井: 何かの王道ブーツのサンプリングではなく、元々のヒップホップカルチャーと結びつけるわけでもなく、下野くんの感性を注入した東京のストリートブランドらしい価値観のあるプロダクトに仕上がったと思います。ちゃんと〈ウィズ〉のブーツとしてのアイデンティティも感じさせるところがスゴイ。

素材には足元をドライで快適に保つ防水透湿素材「ゴアテックス」を採用。コラボの証でもある2者のネームが入ったレザータグも付属する。

イエローブーツの特徴でもあったハニーソールをグリップ力と耐久性に優れる「ビブラム」のラバーラグアウトソールを搭載して機能面を格段に進化させた。

ーこれなら、バイクに乗るときも履けますね。

下野: そうですね。自分はずっとヴィンテージのデニムと「イエローブーツ」を合わせていました。いわゆる“渋カジ”的なスタイルにハマるワークブーツとしての「イエローブーツ」の履き方をしてきたので、そこはブレないように考えてつくったんです。

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