CLOSE
FEATURE
2023年に見つけた、ヒップなあれこれ。
Discovery for Hip.

2023年に見つけた、ヒップなあれこれ。

2023年も残すところあと数日となりました。今年はどんな1年でしたか? 思い返せば、行事やイベント、フェスなども通常通り開催され、さらに充実した1年を過ごすことができたのではないでしょうか。今回は、著名人6人の方々と、4人のフイナム編集部員に、2023年に見つけた“ヒップ”なあれこれを教えてもらいました。

やっぱり気になる、ヒップなひとのベストバイ。

05.吉川基希

Y2K × スポーティなスタイルがいまっぽい。

PROFILE

2001年に「ビームス」に入社。ショップスタッフとして経験を積み、その後メンズカジュアルのバイヤーに就任。2015年にはチーフバイヤーに就任し、現在はディレクターを務めている。
Instagram:@yoshikawamotoki

ー吉川さんの今年のベストバイを教えてください。

「ARC’TERYX × BEAMS BETA JACKET」、「ARC’TERYX × BEAMS ATOM HOODY」、「ARC’TERYX × BEAMS MANTIS2 WAISTPACK」です。
これらのアイテムは世界最高峰のアウトドアブランド〈アークテリクス(ARC’TERYX)〉と「ビームス」のグローバルコレクションの第三弾。トレンドであるY2Kスタイルにもハマる、今シーズンマストバイな3点です。

ー 吉川さんが思う、2023年に流行したファッションのスタイルを教えてください。

東京・青山にある古着屋「BLUE ROOM」、ロンドンにある「Royal Ragzz」など、2000年前後のアウトドア、ストリートブランド古着のMIXスタイルが若者にとっては新鮮であり、新しいスタイルとしてグローバルで広まった感じがします。

ー2024年はどんなスタイルが流行しそうですか?

パリオリンピックも開催されることから、グローバルスポーツブランドが最先端のテクノロジーを搭載したギアをリリースする事が予想されるので、スポーツミックススタイルがトレンドになるのではないでしょうか。あくまでもベースはアメカジで、スパイスとしてスポーティな要素をミックスさせる感じです。

06.奥冨直人

体になじんで、心が和らぐ1着。

PROFILE

平成元年・埼玉県生まれ。渋谷区宇田川町にあるファッション・音楽をベースとしたコンセプトショップ「BOY」ショップオーナー。DJとしては、TOMMY(BOY)名義で全国各地の音楽フェスやライブ、クラブイベントを中心に多数出演。ラジオ、TV出演、イベント企画制作、執筆等の活動も精力的で、日々様々な文化に携わり楽しく暮らしている。
Instagram:@tommy_okutomi

ー奥冨さんの今年のベストバイを教えてください。

〈ティー(TTTMSW)〉の 2023年春夏に発売されたシェルジャケットです。
〈ティー〉の代名詞ともいえる総柄のアイテムは、ニットなどのかわいらしいシルエットだと自分には似合わないかなと思っていたんですが、シェルジャケットなら違和感なく大好きな花柄が着れるのがうれしくて即決。シェルジャケットなのでフェスや野外イベントから、近所に軽く飲みに行くときまでマルチに着こなしていました。型崩れ等も気にせずガシガシ着れて、かなり体になじんできています。

ー「BOY」では今年、どんなアイテムが人気でしたか?

「BOY」では今年、「ハードな時代に心が和らぐものを着る」をテーマにラインナップしていました。ゆったりとしたシルエットのものを提案したいという意味ではなく、そのものが放つ温かさや、心身への影響という意味で“和らぐ”ということです。

アイテムとしては、動物柄やシュールなプリントのスウェット、ボックス型のブルゾン、ルーズなカーゴパンツなどの反応がよかった印象です。ジャンルでは分類しにくい話ですが、肌に触れるものが生むぬくもりという点で、ハンドメイド色の強いブランドも人気でしたね。

ー来年はどんなコーディネートに挑戦したいですか?

いわゆるY2Kといったイメージとも少し違ったイメージで、2000年代初頭のファッションや音楽のムードを現代的に解釈してみたいなと思います。
アイテムとしてはジップアップパーカー、キャンバススニーカーなどのローテクスニーカー、ベロアジャケットやテーラードジャケットです。あとは517くらいのフレアデニム、ボーダーカットソー、ケミカルウォッシュ。スタッズなどのパンクなアイテムも取り入れていきたいですね。手打ちスタッズやクラストやパッチワークは、一見ハードなようで、ぼくにとっては人の手が入ったぬくもりのあるものなんですよね。

このエントリーをはてなブックマークに追加