01_内山晴輝 / スタイリスト ファットなのに、シャープ。そんなハイブリッドさがいい。

PROFILE
1994年生まれ。百貨店勤務を経て、2020年よりスタイリスト山田陵太氏に師事。2023年に独立。
― まずは内山さんの〈アディダス〉にまつわる思い出をお聞かせください。
昔もいまも、スニーカーはローテクでシュッとしたデザインのものが好き。学生時代は「スーパースター」や「カントリー」を好んで履いていました。かつてサッカーをやっていたこともあって、「サンバ」のクラシックタイプも好きなスニーカーのひとつです。
― 最近の〈アディダス オリジナルス〉をどう思いますか?
ベーシックな定番を継続して出しながら、トレンドのモデルもしっかり押さえている。その辺のバランスはさすがだなと思います。最近でいうと一昨年復刻した「アディマティック」はファッション業界内でもスゴく話題になりましたし、去年は同世代の子たちからの「サンバ」の支持がグッと上がった印象です。
― 今日は特に気に入っている一足をお持ちいただきました。これはどんなモデルですか?

STATE SERIES OR BEAVER(2023年発売)
ステートシリーズの「ビーバー」というモデルです。シティシリーズから派生してアメリカの州にフォーカスしたシリーズで、これは“ビーバーの州”とも言われるオレゴン州をイメージしたもの。公式オンラインストアで見つけて、カラーとデザインにひと目惚れ。速攻ポチりました。毛足の長いスエードに、艶やかなブラックレザーのスリーストライプス。実際に届いたシューズは、スマホの画面で見るよりもさらにカッコよくて…。以来、気に入ってよく履いています。
― このたび復刻を果たす「ロースーツ」はどうですか? 印象をお聞かせください。
「アディマティック」を彷彿とさせるファットさがありながら、シューレースが細めで、全体的なシルエットはシャープに見える。そんなハイブリッドなデザインがいいなと思いました。

― 実際に履いてみた感想は?
スケートシューズだけありヒールのホールド感は高い一方、トゥはややゆったりした感じ。履き心地は快適です。
― スタイリストとして、このスニーカーのオススメの着こなしを提案するなら?
まんまスケート的なスタイルよりも、全然違うテイストの足元にあわせるのがいいと思います。自分自身、今日は細身のヴィンテージのフーディとブラックデニムの足元にあわせてみました。スラックスのようなキレイめのパンツにも相性が良さそうです。
ロースーツをどう履く?
内山さんの場合


「服に馴染みやすいけれど存在感もあるシューズなので、全体のボリュームが出過ぎないようフーディもパンツもタイト目なものを選びました。トーンを合わせることを意識していて、デニムでアッパーの黒を、トップスのインナーでスリーストライプスのクリーム色を拾っています」