Style 03.
松本和也

メッセンジャーのカルチャーが
再燃する今こそ。


― バッグづくりには定評のある「ブルーラグ(BLUE LUG)」ですが、〈ヤックパック〉はどんな印象ですか?
松本: 「ブルーラグ」でいまメッセンジャーバッグブームが来てて、自分もクラシックなものを買ったんですよ。たしかに、昔ながらのスタイルでかっこいいんですけど、頑丈な分、固くて、重いし取り出しにくい。その点〈ヤックパック〉には、現代的な物づくりを感じました。生地の軽やかさ、荷物へのアクセスの良さ、シンプルで心地良く使えるなと。あと“ブルックリン”って書いてあるのはズルいですね。グッと来ます(笑)。

― 今メッセンジャーバッグが再燃しているんですね。
松本: 少し前まではバスケットを付けて、荷物を自転車に持ってもらおうっていう流れだったんですよね。それも落ち着いて来て、また自分でバッグを背負うってなった時、アメリカを中心に、かつてあったメッセンジャーのムーブメントが再燃しそうな空気があって。今は、昔ながらの定番品だけじゃなくて、新しいブランドの選択肢が増えていて楽しいですね。


― 撥水機能がポイントなのですが、雨の日も自転車は乗りますか?
松本: レインポンチョを着て、雨の日でも乗っちゃいますね。自転車も水気を取って家の中とかに入れてあげれば、錆の進行もそんなに激しくないと思うので。

― やっぱり自転車好きとしては、あんまり電車に乗りたくないですからね。
松本: そういえば、最近お客さんに「メッセンジャーバッグ持って電車乗るのって大丈夫ですか?」って訊かれて。たしかに、絶対自転車乗った方がいいじゃないですか! って言ったんですけど(笑)。ファッションのスタイルとしてこれは自転車用って定着するところまで来たんだなと思いました。〈ヤックパック〉は、ショルダーバッグとしてサラっと街で背負っても良いし、メッセンジャーバッグ感覚でも使えますよね。カジュアルでも、ビジネスでも、なんでも馴染んで調子良く使えそうです。

PROFILE
2010年より自転車専門店「ブルーラグ」のスタッフに。現在は、富ヶ谷の「ブルーラグ ヨヨギパーク(BLUE LUG YOYOGI
PARK)」にて店長を務める。自転車部品のデザインも手がける。アメリカのおじさんのような自然体なスタイルが好き。
Instagram:@mtsmtkzy