右／大北幸平
〈ヴァイナル アーカイブ〉デザイナー。2009年、ブランド設立。2018年、東京・恵比寿西にショップ兼ギャラリー「SALT AND PEPPER」をオープン。今回の取材は同ショップにて。
左／齊藤健史
〈ミズノ〉のライフスタイルカテゴリー〈ミズノスポーツスタイル〉の企画担当。2017年、ミズノ入社。KAZOKU やrhrnをはじめとする数々のプロジェクトを手掛ける。
大北幸平がミズノと手を組んだ経緯。
―まずは、コラボレーションに至ったきっかけや経緯について教えてもらえますか。
齊藤： 〈ヴァイナル アーカイブ〉は日本のブランドとして唯一無二の存在。奇をてらっていないのに、ほかにはない圧倒的な個性がある。個人的にも大好きなブランドで、ファン歴は10年以上。初めて見たときから心を揺さぶられ続けています。機会があれば、なにかプロジェクトをごいっしょできたら。かねてよりそう考えていました。
大北： ありがとうございます。自分のブランドを長年にわたって気にかけてもらえるのはうれしいことです。
齊藤： あるときから、幸平さんとは縁あって個人的にもつながることができて。いろんな巡り合わせがあるなかで、いまこそというタイミングで、コラボレーションのオファーをさせてもらいました。
―今回のコラボレーションでは、2枚のプレートを重ね合わせたミッドソールが特徴の「ウエーブプロフェシー」がベースになっていますよね。
ミズノとヴァイナル アーカイブによるコラボレーションモデル「ウエーブプロフェシー LS VA」
大北： 〈ミズノ〉とコラボレーションするにあたって、ブランドの歴史や現在のラインナップをあらためて学び直しました。スニーカーショップを巡ったり、大阪の〈ミズノ〉の本社で過去のアーカイブをひと通り見せてもらったり。そのなかでとくに気になったのが「ウエーブプロフェシー」だったんです。
齊藤：「ウエーブプロフェシー」は〈ミズノ〉のランニングカテゴリーのフラッグシップ。今回のコラボレーションモデルのベースである「ウエーブプロフェシー LS」はそのライフスタイル版です。
―数あるモデルのなかで、「ウエーブプロフェシー LS」をピックアップした理由は？
大北： インパクトの強いテクニカルなデザインに目を奪われたのはたしかですが、一方で「かっこいいけれど、自分のファッションにあうかな？」と思ったのも正直なところ。ところが、いざ履いてみると、どんなパンツとも相性が良く、あわせるスタイルを選ばない。そのうえ、履き心地も素晴らしい。すごいな、このシューズは、と驚いて。
齊藤：幸平さんと話し合い、ぜひ「ウエーブプロフェシー LS」でいきましょう、ということで意見が一致しました。このシューズは非常に複雑な構造で、パーツの数も多い。幸平さんがどうアレンジしてくれるか、楽しみで仕方がなかったです。
