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FEATURE| JOURNAL STANDARDの新しい試み。アートとファッションを繋ぐ「オムニバス展」の11個の見所。

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火照ったカラダをICETACHEでクールダウン。

今回のイベントは「オムニバス展」と銘打つだけあり、多種多様の展示が行われていますが、そのなかでもとくに異彩を放つのが「ICETACHE(アイスタッシュ)」でしょう。“フード”というカテゴリーで参加する「ICETACHE」は、北海道札幌市のスケートパークで生まれたアイスキャンディーの専門店。スケートやサーフィン、スノーボードといったエクストリームスポーツに加え、音楽やアート、タトゥーなどをバックボーンに持ち、ユニークでおいしいアイスキャンディーを提供しています。

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左から、〈ICETACHE〉Tシャツ ¥3,000+TAX、キャップ ¥2,500+TAX

北海道産のハチミツとミルクを使ったアイスキャンディーは、フルーツやチョコレートなど、口当たりのさっぱりしたものから濃厚な甘さを誇るものまで全10種類がラインナップ。他にも、オリジナルのTシャツやキャップも販売しています。

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ヴィンテージに新たな解釈を加えたユニークな展示。

さて、続いて紹介するのはロサンゼルスのダウンタウンにてヴィンテージアイテムを取り扱う「LOT, STOCK & BARREL(ロットストック&バレル)」です。このお店のオーナーであるベンジャミン・フィリップスは、〈フィルソン〉や〈リーバイス®〉、〈ラルフローレン〉といった、アメカジを代表する名立たるブランドで活躍した経歴の持ち主。そんな彼が所有するヴィンテージアイテムの展示に加えて、JOURNAL STANDARDとのコラボアイテムも展開しています。

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NOT FOR SALE

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NOT FOR SALE

なかでも注目したいのが、Gジャンに刺繍をあしらったアイテム。どこかオリエンタルなムードが漂うコミカルなグラフィックもさることながら、その刺繍はすべて手作業であしらわれたという事実に驚きを隠せません。なにもせずとも価値のあるヴィンテージアイテムに、新たな一手を加えて異なる価値を生み出す。まさにアートと呼べるアプローチを見逃すわけにはいかないでしょう。

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左から「Pakkard」のホセとリック。

アートとファッションの世界を行き来するLAのコンセプトストア。

Pakkard (パッカード)」は、ロサンゼルスにあるアートギャラリーを併設したコンセプトストアです。今回は、彼らがプッシュするデイビッド・セバスチャンという作家の作品や、「Pakkard」のファウンダーであるリック自身が撮影した写真を展示。他に彼らのオリジナルウェアなども展開しています。

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左から、〈Pakkard〉ロングスリーブTee ¥7,800+TAX、Tシャツ ¥6,800+TAX、Tシャツ ¥6,500+TAX

リック『Pakkard』がスタートしたのはいまから3ヶ月前のこと。ハイエンドからストリートに至るまで、さまざまな文化にインスパイアされたコンセプトストアがロサンゼルスにはたくさんあって、ぼくらもそれとおなじように自分たちのショップを持ちたいと思ったんだ。

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リックデイビッド・セバスチャンはまだ若手のアーティスト。彼の作品を眺めていると、いろんなイマジネーションが生まれてくるんだ。そういったアクティブなところが気に入っている理由だよ。

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今回彼らは、日本人のアーティストである「Verdy」とコンタクトを取り、ブース内にグラフィックをドロップしてもらっていました。注目の若手アーティストをフックアップする嗅覚の鋭さも「Pakkard」の特徴のひとつといえるでしょう。

リックVerdyはロサンゼルスのショップに遊びに来てくれて、そのときに意気投合したんだ。こういったコミカルなグラフィックは彼にしか描くことができない。そういったオリジナリティに惹かれるんだ。

ホセおすすめのアーティスト? 『UZUMAKI GALLARY』という女性のテキスタイルアーティストは必見だよ。ぼくらのスタジオのオープニングでは彼女の作品を展示したんだ。ペイントもするし、造形もする。いろんな要素を組み合わせて作品をつくっているから、ぜひ調べてみて欲しい。

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絶妙なさじ加減で力の抜けた秀逸なグラフィック。

ポップなタッチで艶かしいモチーフを描いた作品は、オーストラリアのクリエーターである「MURCUS DIXON(マーカス・ディクソン)」によるもの。彼はスケートブランド〈PASS~PORT SKATEBOARDS〉のグラフィックを手掛けたり、自身のブランド〈COME SUNDOWN〉ではデザイナーを務めていることでも知られています。

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(写真手前中央)〈MARCUS DIXON for JOURNAL STANDARD〉Tシャツ ¥5,500+TAX

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オムニバス展」では、“オーストラリア郊外への憧れ”というテーマのもと、ワイルドな女性、酔っ払った男性、ネイティブな植物をモチーフに、Tシャツやサンダル、オープンカラーのシャツを制作。女性をモチーフに使用した作品が多いにも関わらず、絶妙なさじ加減で力の抜けたグラフィックになっていて、どこか目を惹くアイテムに仕上がっています。

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真ん中に映っているのが「House Industries」のアンディ・クルーズ。その左側が「The Mattson 2」のジョナサン(Drum)、右側がジャレッド(Guitar)。

House Industries」が創造するモダンな空間。

最後に紹介するのはアメリカを代表するタイポグラフィー集団「House Industries(ハウス・インダストリーズ)」の展示です。彼らが創造するモダンなフォントは、メゾンブランドや〈イームズ〉とコラボレートするなど、多くの企業や人々を魅了しています。そんな「House Industries」が日本の文化である“屋台”をモチーフに制作した什器の上には、彼らのフォントデザインを用いたTシャツや食器類などが所狭しと並んでいます。

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〈House Industries〉波佐見焼きボウル(写真左奥)¥2,200+TAX、波佐見焼きスタックマグ(写真左手前) ¥2,500+TAX、波佐見焼きプレート ¥4,000+TAX、波佐見焼きポット(写真右) ¥6,500+TAX

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今回は「House Industries」の創始者であるアンディ・クルーズさんが、イベントに合わせて来日。彼に話を聞くことができました。

アンディ・クルーズパンクロックといった音楽であったり、ホットロッドというアメリカ独自の自動車文化からぼくは影響を受けている。ホットロッドというのは、部品を変えたり、ペイントしたりして自分のクルマをカスタムするカルチャーのことなんだけど、そのペイントのスタイルからは多くのことを学んだよ。あとは、日本の文化にも影響を受けることがあるんだ。今回JOURNAL STANDARDで展開している屋台の什器は、まさにそれを表している。屋台だけじゃなくて、日本のパッケージデザインの構成や色使いからもたくさんのヒントを得ているよ。

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アンディ・クルーズデザインをする上で大事にしていること? サティスファクション(=満足)かな。デザインを通して満足感を得ることが、喜びや達成感につながるんだ。それによって問題をクリアにすることができる。カスタマーやクライアントにもおなじように、サティスファクションを感じて欲しいと思っているよ。自分のデザインによって人々を幸せにしたいんだ。

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左から、〈House Industries & The Mattson 2〉Tシャツ ¥3,500+TAX、コーチジャケット ¥7,000+TAX

オムニバス展」では、会期中にインストアライブを行った「The Mattson 2」と「House Industries」のコラボアイテムも展開中。実はアンディさんと「The Mattson 2」のメンバーであるジャレッドさんとジョナサンさんはプライベートでも親交があるんだとか。

アンディ・クルーズぼくらは共通の知人を介して知り合ったんだ。『きっと君は彼らの音楽を気に入るよ』と言って、その知人が彼らの音源をプレゼントしてくれたんだよ。『The Mattson 2』は、ひとつの音楽のなかにロックやジャズなど、いろんな要素を詰め込んでいる。そこがユニークで、ぼくはすぐに彼らのことが好きになったんだ。『House Industries』のエキシビションを開催したときには、彼らを呼んで、お客さんの前で演奏をしてもらったことが何度もあるよ。

ジャレッドアンディの手掛けるデザインは一見するとシンプルだ。でも、よく目を凝らして彼の作品を見てみると、それが一筋縄でつくられたものではないことがわかる。ひとつ一つのデザインは繊細な技術によって象られていて、すごく洗練されている。そこに『The Mattson 2』の音楽と通づるものを感じるんだ。だから我々はお互いをリスペクトし合えるんだと思うよ。

ジョナサンぼくたちはいままでに何度かコラボレートしてグッズをつくったことがあった。そのどれもが素晴らしいものだったんだけど、今回も最高だね。これからこのアイテムが日本中を回って、『House Industries』やぼくらの音楽が、いろんな人の手に届くことを考えるとすごく興奮するね。

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ジョナサンさんの話にもあったように『House Industries』とJOURNAL STANDARDの取り組みは、「オムニバス展」を飛び越えて、北から南までさまざまな店舗を行脚する予定。両者の世界観がギュッと詰め込まれた屋台や、そこに並ぶグッズを手に取るチャンスをお見逃しなく!

加えて、「オムニバス展」では新たなアーティストもスタンバイ中。すでに足を運んだという人も、再び「JOURNAL STANDARD 渋谷店」へ訪れてみてはいかがでしょう? もちろん、まだ展示を見ていないという人も、行って損はありません。そこには新しい発見に満ちあふれています。

JOURNAL STANDARD 渋谷店
東京都渋谷区神南1-5-6<
電話:03-5457-0700
営業時間:11:30~20:00
journal-standard.jp/
instagram:@jounalstandard.jp

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