ゴルフと芝居の関係性。

―撮影では、紙コップに向かってパターを打ってもらったら1発で当てましたね! やっぱりパターが1番緊張しますか?
そうなんですよ。ドライバーで200ヤード以上飛ばすのも、パターで数十センチ打つのも、同じ1打ですから。それくらい大事な1打です。
―そもそも、ゴルフを始めたきっかけを教えてください。
生瀬勝久さんとご一緒したドラマで、刑事のバディ役だったんですよ。生瀬さんはゴルフ好きで「戸塚もゴルフやろうよ」って誘ってくださいました。「いいですね」なんて軽い気持ちで言っていたら、誕生日におさがりのクラブをプレゼントしてくれたんですよ。
―それからハマったと。
最初はハマんなかったらどうしようって思っていましたけど、まんまと魅了されちゃいましたよ。

―いろんな要素があると思いますが、どんなところにハマりましたか?
うまくいかないから、だと思います。あと、研究もすごく必要。もちろん感覚的な部分もありますけど、ゴルフはロジカルに考えるスポーツなんですよ。野球とゴルフって、ボールを打つところは同じじゃないですか。野球は打つことをバッティング、ようは衝突という。動いているボールを打つから、バッティングっていうらしくて。でもゴルフはスイングという。きれいなスイングの延長線にボールがあるからきれいに飛んでいくっていうロジックがあると聞いて、なるほど素敵だなと思いました。
―練習だけではなく、ロジカルに考える必要があるんですね。
いかにいいスイングをできるか、ボールに効率よく力を加えるにはどうするか、それを知りたくて関節の本とか読みましたもん。腕の関節はここまで動くとか、ここの動きで反転するとか。誰かを演じる役者の仕事も、研究したり突き詰めたり、集中することが多くて、ゴルフと似ていると思う。そして、本番でうまくいかないのもゴルフと一緒(笑)。