STYLE 03_Homare Kinoshita レザーやデニムのように、経年変化を楽しみたい。
PROFILE
地元のセレクトショップでアパレル経験を積んだのち、上京。セレクトショップ「1LDK」を退職後は、「クリシェ」でバイヤー、マネージャーを務める。自身のインスタグラムで発信している、日々のファッションやライフスタイルも人気。
Instagram:@kinopikp
―旅行にはどれくらいの頻度で行きますか?
木下: 年に2〜3回くらいですかね。
―普段はどんな旅が多いですか?
木下: ガヤガヤしたところに行くのは少し苦手で、温泉とかホカンスとかが好きです。予定を立てるのが苦手なんですよ。思いつきでフラッとどこかに行って、行き先も現地に着いてから決めるくらいの気楽な旅が好きですね。でも最近は、妻の影響で海外旅行も増えてきて。去年は夫婦でタイに行きました。
―いいですね! 今回はどんな旅をイメージしたパッキングですか?
木下: 今度、韓国・ソウルに2泊3日で行くので、その旅をイメージしながらパッキングしました。
―パッキングは得意ですか?
木下: 現地で「あれがない!」ってなるのがしんどいし、カバンに入るだけ入れてしまうので、荷物が多くて。だからパッキングも苦手ですし、むしろ嫌いです(笑)。服装がなかなか決まらなかったり、この服入れたいけど入らなかったりとか、いつも旅行の前日に、ウワーどうしよう! みたいになってます。
―やっぱり洋服が多いんですね。入らないとき、どうやって優先順位をつけますか?
木下: 一旦着たい服をばーっと集めて、詰めてみます。全部入らなかったら、日数とアイテムの組み合わせのバリエーションを考えてなんとか減らして…。それからキャップなどの小物も減らしていきますね。
―さっそく、中を見せてください! 荷物のこだわりや工夫したポイントを教えてもらえますか?
木下: 現地でも普段と同じようにファッションを楽しみたいので、好きなものの選りすぐりを持っていく感じです。天気を気にしてたらもったいないので、無視(笑)。いつもいろんな系統の服装をするのですが、今回は割と雰囲気が近いものでまとめました。こだわりは色味です。赤と緑を差し色に。
―ファッションアイテムの中で、特に木下さんらしいのは?
木下: キャップ、メガネ、ジャケットとデニム、スエット、ジャージ……。全部と言いたいところですが、メガネとキャップは、ぼくのアイコンでもあるので、旅でも欠かせません。普段、仕事用のカバンの中にも、キャップは3、4つ入っています。
―2泊3日でキャップ7つは驚きました(笑)。ファッションの仕上げにどれを被るか決めるんですか?
木下: 全部コーディネートを組んだあと、最後に色味やロゴものを足したり、靴と合わせたりします。
―洋服の詳細を教えてください。
木下: 最近はジャケットとデニムを合わせるのが好きで、旅でも外せません。デニムとセットアップで着られるデニムジャケット、楽なジャージ、スエット、タンクトップ人間なのでタンクトップ3枚。あとはスニーカーですね。
―旅でもジャケット! 素敵です。基本的には、どの組み合わせでも着られるように考えているんですか?
木下: はい、どの組み合わせでもいけるようになっています。個人的にジャケットみたいなクラシックな服に、アディダスのジャージを合わせるのが好きですね。服装的にも、絶対に交わらないようなもの同士を合わせるのが好きで。スエット×ジャケット、古着×ハイブランドのメガネとか。
―メガネについても教えてください。
木下: 〈ボッテガ・ヴェネタ〉と〈ラルフ ローレン〉、そして〈テン アイヴァン〉のサングラスです。〈テン アイヴァン〉は、メガネケースと革製ケース袋がセットになっています。
―いつもメガネはどうやって選んでいますか?
木下: 前髪をあげているか、おろしてるか、その日の髪型だけでもかけるメガネが変わります。ほかにも、キャップの主張が強いときには、フレームの細いものを選ぶとか。この〈ボッテガ・ヴェネタ〉のメガネは最近のお気に入りです。誰と会うときでも当たり障りがないというか、メガネの印象を強くさせたくないシーンでも活躍してくれています。
―他にはどんなものが入っていますか?
木下: フィルムカメラ、漫画、ヘッドホンとか。あと仕事用にパソコン、スキンケアや髪用のもの、香水が入ったポーチなど。
―写真はよく撮られるんですか?
木下: 仕事柄、毎日コーディネートを撮りますし、好きです。
木下: 実はぼくの実家が写真館で、このカメラはおじいちゃんから譲り受けたものなんです。旅先では、人、景色、ご飯とかを撮って楽しんでいます。
―漫画「ジョジョの奇妙な冒険」は、何か思い入れがあるんですか?
木下: 一番好きな漫画なんですよ。なかでもこの巻が一番好きなので、お守り的に持っていこうかなと。
―ありがとうございます。今まで〈トゥミ〉のスーツケースやカバンは使われたことはありますか?
木下: 初めてです!
―さっき、パッキングが苦手とおっしゃっていたのですが、荷物を入れてみてどうでしたか?
木下: うまく収納できるか、実は不安だったんですよ。でも、収まりがよくて、入れるのがめっちゃ楽しかったです。両面にディバイダー(仕切り)があるのもいいですね。見え方がきれいになります。このディバイダーには幅のある縁があって、これがあるおかげで中身が飛び出てこないところもいい。キュッと内側に押し込むことができるので、荷物が多いぼくでも、気持ちよくパッキングしていけました。
―デザインはいかがですか?
木下: ちょうどシルバーのスーツケースが気になってて。〈トゥミ〉は圧倒的なスタイリッシュさだと思いました。ぱっと見でいいものだとわかります。鍵周りのデザインもすっきりしててかっこいい。ブランドのロゴがさりげなくて、全体になじんでいるのも個人的にはよかった。すごく魅力的ですね。
―外装はアルミニウムを使用しているので、凹みやすい素材ではありますが、それが味になり、経年変化も楽しめるんです。
木下: どんどん無骨で渋い感じになっていきそうですよね。今までスーツケースと経年変化って、あまり結びつきませんでした。レザーとデニムが好きなので、何かものを選ぶなら、経年変化が楽しめるものを選びたいです。
―トップとサイドのハンドルは両方にレザーがあしらわれています。
木下: 持ち手がレザーなのもかっこいいです。ハンドルは手にフィットして、握りやすい。ハンドルの高さも三段階で調節できるところも便利だなと思いました。
―〈トゥミ〉のデザイナーが車好きで、開けるときの音にこだわっています。よかったら開けてみてください。
木下: すごい! なんか重厚な音で、高級感がありますね!
―次の旅のご予定は韓国とおっしゃっていましたが、他に何か使いたいシーンはありますか?
木下: 撮影のときに活躍してくれそうです。あとは帰省ですかね。実家は三重県なのですが、〈トゥミ〉のスーツケースならスムーズに帰れそう。今持っているスーツケースだとサイズが大きすぎて……。かといって、大きめのバッグにすると、重くて手がちぎれそうになります。これくらいのサイズで追い込んで、少しでも荷物を減らせるように訓練していくっていうのも手かもしれません(笑)。パッキング上手にもなれそうです。
1〜2泊など、短期の旅行に最適なサイズ。航空機規格の軽量なアルミニウム素材を採用した外装がクール。角にダイキャストのキャップを配することで、衝撃から保護。内装も両面にディバイダーを備え、整然とした収納を可能にしている。トップとサイドのハンドルにレザーをあしらっているなど、ディティールにこだわりが光る。