誰かのことを思い浮かべながらする買い物。新しい価値を提案したい。
ー「WILL YOUR WINGS」のキャンペーンでは、具体的にどんな施策が行われるんですか?
阿部:ひとつは今回のキャンペーンのためにつくられたタグを、お客さまの大事なブーツに縫い付けるサービスを行います。


阿部:このタグには履いたひとの名前、そして譲り受けたひとの名前を記入することができるんです。10月12日、13日に青山店で行われるイベントでは、購入したその場でタグを縫い付けるイベントを行います。店舗にミシンを用意して、職人が作業を行います。このイベントが終わったあともキャンペーンは続くので、希望の方にはブーツをお預かりして、縫い付けが完了したら後日お渡しができるようにします。
ー誰かに譲ることを前提に自分の買い物をするって、なかなかないことですよね。
阿部:そうした新しい価値を提案したいんです。買い物をするときに、誰かのことを思い浮かべるって素敵じゃないですか。買ったときの写真を残したりして、譲るときにその写真を眺めながら思い出を語ったり。そうすることによってブーツをより大事にできると思うし、譲り受けた側も価値を感じることができると思うんですよ。「どうしてそんなことをしてくれたんだろう」って考えるきっかけにもなりますよね。

阿部:キャンペーンではタグの他に、こうしたシューズバッグもノベルティとしてお渡しします。こちらにシューズを入れて、譲ってもらえたらうれしいですね。
ー阿部さんが着ているTシャツもかっこいいですね。


阿部:これも今回のためにつくりました。「WILL YOUR WINGS」って、言葉としてかっこいいので(笑)。それと今回のキャンペーンのために、俳優のスティーブ・マックイーンとのコラボモデルも特別につくりました。彼は〈レッドウィング〉の大ファンで、よくブーツを履いていたそうなんです。そうしたスタイルって、世代を超えて受け継がれるものですよね。その象徴として、このブーツをつくったんです。


Styles 278 + 4278 The Steve McQueen Custom Edition.
(レッドウィング・シューストアでのブーツの販売方法についてはオフィシャルサイト&SNSで後日お知らせ予定)
ー6インチの「クラシックモック」がベースになっていますね。
阿部:そうですね。〈レッドウィング〉のアイコンである「875」というモデルをベースに、こちらも代表的なオロレガシーレザーを使用しています。この素材のブーツをマックイーンさんも愛用されていたみたいなんです。細かなディテールは特別仕様になっていて、スピードフックを使用しているところ、ソールはブラックのトラクショントレッドに変更しています。
いちばんはヒール部分の刻印です。マックイーンさんのサインと、彼が大事にしていたレーシングナンバー“278”と入れています。この数字は1964年の冷戦のさなかに、東ドイツのエアフルトで開催された歴史的なオートバイレース「ISDT」 にアメリカ代表として出場したときのレーシングナンバーなんです。
