「ドイツ製」は貴重。スニーカー好きにとって特別な意味を持つ。
― 先ほどオリジナルの話が出ましたが、今日は徳永さんと山田さんに、「ハンドボール スペツィアル」のオリジナルのヴィンテージを持ってきてもらいました。

「ハンドボール スペツィアル」のヴィンテージ。時代や製造国によってディテールが微妙に異なる。左は1995年のポーランド製(徳永さん持参)、中央は1990年代前半の旧チェコスロバキア製(山田さん持参)、右は1980年頃の旧西ドイツ製(徳永さん持参)。
徳永: ちょっとこれを見てみてください。このヴィンテージの「ハンドボール スペツィアル」は1980年頃の“Made in West Germany”、つまり旧西ドイツ製です。当時の西ドイツ製の〈アディダス〉のシューズは、シルエットが端正で美しいんですよ。それは旧西ドイツ製に限らず、当時のヨーロッパ製の〈アディダス〉のシューズ全般にいえることです。


山田: 美しいですよね。惚れ惚れするほどに。当時のヨーロッパ製の〈アディダス〉のシューズは、シルエットもさることながら、発色の良さも魅力。深みのあるブルーの色合いがたまらない。何十年も経っているのに、その魅力は色褪せません。

UCHI: 言葉にするのは難しいですが、たしかに品を感じます。
― 今回の「ハンドボール スペツィアル」のスペシャルエディションは“Made in Germany”です。その点についてはどう思いますか?


山田: スニーカー好きとしては、“Made in Germany”というワードだけでグッときます。そのうえ、今回のドイツ製の「ハンドボール スペツィアル」は、完成度が高い。かつてのヨーロッパ製と比べても遜色がないほどです。

徳永: 繰り返しになりますが、ホントよくできていますよね。そもそも「ドイツ製」は、いまや貴重な存在です。ドイツは〈アディダス オリジナルス〉のルーツであり、いまも〈アディダス〉のヘッドクォーターがある国。そこでつくられるスニーカーは、このブランドを愛する人にとって特別な意味を持つわけで。

UCHI: ヴィンテージスニーカーに精通したおふたりの言葉は説得力がありますね。個人的な話になりますが、ぼくは最近、ブランドを立ち上げまして。すべてのアイテムを“Made in Japan”でつくっています。日本製にこだわると、どうしても価格は高くなる。それは避け難いこと。でも、その理由や背景は当然あるわけで。そのあたりのストーリーを丁寧に発信していけば、理解して共感してくれる人はきっといるはず。そんな信念を持ってやっています。
徳永: まさにその点は、この「ハンドボール スペツィアル」が“Made in Germany”であることについても同じことがいえますね。ドイツでつくるには、コストがかかる。そしてそれは、価格に反映される。けれど、理由や背景を理解すれば、その価値があることは納得できる。ぼくはそう思います。
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