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石井陽介
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山本博史
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村松諒
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鈴木悠介
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脇山修平
とんねるずの武道館。
とんねるずのふたりが並び立ったときの無敵感たるや。相も変わらず粋でいなせで、おもしろくて、おまけにおしゃれで。子供の頃から憧れていた人たちが、いまも変わらずかっこいい姿をみせてくれるってのは、ワンフーにとってありがたいことです。しかしまあ、のっけから『情けねえ』はズルイっす。涙腺と口角がバカになっちゃって、ずっと笑いながら泣いてました。尊いものを見たときに流れるあの涙って、なんか名前あるんですかね?
KAPTAIN SUNSHINE
キャプテンサンシャインのロングコート
お気に入り、アゲイン。
今シーズンのベストバイと聞かれたら問答無用でこの〈キャプテンサンシャイン〉のコートと答えます。というのも、数年前にリリースされたほぼ同型のコートをえらく気に入って着倒したので再販を熱望していたから。おそらく英国王立空軍(RAF)のコールドウェザーパーカがベースになっていると思いますが、過度なディテールは削ぎ落とし、表地を超高密度で折り上げたナイロンギャバジンを採用することで、あくまでもスマートに仕立てています。特に気に入っているのが二重になったフロントの比翼で、ボタンの開け方次第で首元の表情ががらりと変化するところ。膝下まであるロング丈や、ウエストを絞ったときに生まれる軽やかなドレープなど、着用した際のシルエットも品があってよろしい。前回同様、今回もくったくたになるまで着倒すんだろうなあ。近い将来、毎日のように着ている自分の姿が容易に想像つくよ。
¥154,000
キャプテンサンシャイン
kaptainsunshine.com
NEEDLES
ニードルズのジャケット
思い出のベルベット。
これまでoasisのライブは8回ほど観に行きました。最も印象的だったのは、自身初参戦となる4thアルバムのレコ発ツアー。チケットぴあの先行で横アリの立ち見席をなんとかゲットして、ロック好きの友人らと行きました。まだ10代の頃です。UKロックだからそれっぽい服を着て行こうと選んだのが、当時の一張羅だったベルベットのジャケット。深いグリーンにホワイトのピンストライプが入った、コンパクトなVゾーンのモッズ調のジャケットです。憧れのバンドのはじめてのライブとあって、その日の光景と合わせて格好まで鮮明に覚えています。そんな当時を思い出しながら、ついつい手に取ったのが「ネペンテス」直営店で限定リリースされた〈ニードルズ〉のベルベットのジャケット。光沢のある上品な生地ですが、ゆるめのAラインシルエットで、カバーオールのようにカジュアルにも着れます。いまの自分がベルベットのジャケットを着るなら、これくらい抜け感がある方がしっくりくる。トップボタンは閉めた方がリアムっぽいかな? oasisのリユニオンを聞いて、無性にまたベルベットのジャケット着たくなったのです。
各¥55,000
ネペンテス
03-3400-7227
nepenthes.co.jp
WOOLRICH
ウールリッチのハンティングコート
アメカジの現代的解釈。
マウンテンパーカとハンティングジャケットを足して二で割ってコートにしちゃったような、ミクスチャー感満載の1着。とはいえ不思議とまとまりがあるのは、ブランドの歴史的アーカイブを背景にしたディーテルの取捨選択の妙と高い編集力による賜物でしょう。過去と現代を巧みに行き来した、まさにニュークラシック、ニューアメカジと呼べる逸品かと。「ウールリッチ アウトドアレーベル」には、こうしたおもしろいアイテムが色々あるから見逃せないんですよ。ちなみにシェルはゴアテックス®︎の2レイヤーを、中綿にはプリマロフトをそれぞれ採用。レトロな顔をしているけど、最新の機能を搭載しているっていうギャップもいいですよね。個人的には、ベンチコートのようにズドンと落ちたシルエットと、膝まで覆う長い着丈も好みです。
¥85,800
ウールリッチ アウトドアレーベル
Instagram:@woolrich.outdoorlabel
www.woolrich.jp
RED WING
レッドウィングのペコスブーツ
一生好きなブーツ。
何十足と履き倒してきた〈レッドウィング〉のブーツですが、一等好きなモデルといえばペコスブーツです。ウエスタンブーツのフォルムを残しながら、〈レッドウィング〉らしいワークブーツ由来のデザインとタフなつくりはまさに唯一無二といった見た目で、男らしいことこの上なし。さらに個人的な趣味でいうと、白いトラクショントレッド・ソールでなく、ケミガムコルクのヒール付きで、ハイトは9インチではなく11インチの方が好み。しばらく日本での展開はお休みしていたのですが、ふらっと入った「レッドウィング・シューストア 東京青山店」でまさかの再会! 迷うことなくゲットして、ここ2ヶ月は週2〜3ペースで履いています。正攻法でいくならパンツはジーパンがベターでしょうが、自分はいつも通りトラックパンツに合わせています。ウエスタンブーツだからといって特段構えず、テキトーに履くくらいが良い気がします。やり過ぎるとコスプレみたいになっちゃうしね。
¥51,150
レッドウィング ジャパン
03-5791-3280
redwingheritage.jp
湘南国際マラソン。
いやはや秩父&奥武蔵エリア恐るべし。細かいアップダウンに辟易しましたが、無事に完走できて良かったです。というわけで今週末は湘南国際マラソン。今回は趣を変えて10キロの部にエントリー。普段のジョギングと変わらぬ距離をどう走るべきなのか、戸惑いもありますが、それも含めて楽しめればなと。
HOKA
ホカのポンチョ
斬新なアプローチの冬の防寒着。
〈ホカ〉のアパレルは、どういうわけかユニークな物が多い。そもそも極厚ミッドソールというかつてないシューズ形状そのものが斬新だったのだから、アパレルがユニークなのも頷けるところではあるんですけど、それにしてもアプローチがおもしろい。例えばこの「スカイフィル アウトドア ポンチョ」。スポーツメーカーの防寒着といえばベンチコートが定番のところを、あえてのポンチョで白をベースにしたカラーリングも目新しい。中綿にはPrimaLoft®
ThermoPlume®を使い、軽量ながらも保温性は抜群。表地には撥水加工も施されているので、急な雨にも安心設計なのも魅力的。随所に配されたロゴはリフレクター仕様となっているため、夜間の視認性も高めてくれます。〈ホカ〉ならではのアプローチで形成された、デザイン性にも機能性にも富んだ冬の防寒着。実際に袖を通してみると意外とサイズ感が難しかったので、購入する際には店頭での試着をおすすめします。
¥63,800
デッカーズジャパン
0120-710-844
www.hoka.com/jp
ULTRASPIRE
ウルトラスパイアのザック
名品のアップデートバージョン。
あらゆるメーカーのザックを試してきたけど、よく使うモデルというのはある程度限られていきます。ロングレースの必携品が収まる容量に、長時間走っても続く快適なフィット感、スムーズな物の出し入れを可能にするポケット配置など、求める要素は多岐に渡ります。なかでも個人的に愛用していたのが〈ウルトラスパイア〉の「ザイゴス」シリーズ。その最新バージョン「ザイゴス5.0」では、新たにMaxO2フォーム調整式クロージャーシステムを採用。荷重に合わせて固定できる革新的なシステムにより、フィット感をワンタッチ調整できて、自然な呼吸も実現しています。前作同様、外側ポケットにはストレッチ性に優れたメッシュ素材を使い、出し入れの多い小物類の収納に最適。定評のある背負い心地の良さをキープしながら、より快適なアップデートが施された注目作。せっかくなら買い足して、前作との違いを身を持って感じてみたいです。
¥20,900
エイアンドエフ
03-3209-7575
aandf.co.jp
charbon
シャルボンのフリースフーディ
アウトドアクオリティをスタイリッシュに。
寒さの厳しい冬の防寒には、ミドルレイヤーがキモになります。特にトレイルランニングのような発汗性の高いアクティビティでは、保温性のみならず通気性も求められ、汗をかいたときには優れた吸水拡散性が必要となります。なかでも重宝するのが、凹凸のあるグリッド構造になったフリース素材を使った物。そこでご紹介するのが、プレミアムなランニングブランド〈シャルボン〉よりリリースされている「GRID
FLEECE ZIP UP
HOODIE」です。某有名ファブリックメーカーのグリッドフリースを使い、ジップは首への干渉を防ぐオフセットタイプを採用。ダブルスライダーになっているため、スピーディな温度調節を可能にしてくれます。さらに腕周りの可動域が広いラグランスリーブに、袖口にはサムホールをプラス。アウトドアで機能するディテールをふんだんに備えながら、潔い純白ボディというのも好印象。せっかくなら山で使って、汚れていく過程も含めて楽しみたいです。ちなみにオフィシャルサイトでは現在ソールドアウト。不定期でリストックするそうなので、こまめなチェックをお忘れなく。
¥24,750
charbon
charbon-paris.com
BROOKS
ブルックスのランニングシューズ
走るを楽しくする極厚シューズ。
ぼくは純粋に走ることが楽しい。こんなに簡単で単純なことなのに、楽しいと思えるようになるまでは意外と壁があるらしい。実際、ぼく自身もかつては走ろうなんて思いもしなかったし、ファッションと同様にカルチャーとしてここまでのめり込むとは予想だにしていませんでした。ただ、楽しいと思う事柄は人に伝えたいのが、編集者という職業なわけで。より多くの人に伝えるために、常に頭を悩ましています。なかでも一番手っ取り早いのが、おもしろいシューズを履くこと。例えば〈ブルックス〉の「グリセリン
マックス」。ご覧の通りの極厚ミッドソールには、2段階の射出成形と超臨界発泡技術により誕生した「DNA Tuned」を採用。前後で異なる大きさの気泡をつくりだした単一フォームに、「Glide
Roll
Rocker」というカーブ構造を合わせることで、衝撃吸収から蹴り出しまで驚くほどスムーズに導いてくれます。走るを、楽しく、快適にしてくれる〈ブルックス〉史上最も厚いランニングシューズ、ぜひ一度試してみてください。
¥27,500
BROOKS
brooksrunning.co.jp
唯一増やせないもの。
時間の経過が早すぎて困っています。午前は出社するとすぐ昼に。午後もせわしなく過ぎて、気づくと夕方、そして帰る時間に。これが積み重なって1週間、1ヵ月と過ぎていく。ぼくらが唯一増やせないものは時間。大切にしないと。
sacai
サカイのブルゾン
あったかな今年一番のご褒美。
師走が目前に迫る今日この頃。いよいよ季節は本格的な冬といってよさそうです。12月生まれといえば冬に強そうに見えますが、痩せ型のぼくは寒いのが苦手。でも服を着る楽しみでいうと、夏より冬の方がいい(笑)。このわがまま人間は暖かい格好をすれば何の問題もないわけです。そう考えると、頼るべきはダウンジャケット。特にこの〈サカイ〉の一着なんか素敵だなと思ったりしています。ウールメルトンのジップアップブルゾンの上にダウンジャケットを重ねたような迫力あるつくりなのですが、袖を通してみると品よく見えるから不思議。色はカーキとネイビーの組み合わせで、パンツはデニムでもスラックスでも合わせられる懐の深さを備えています。奮発して2024年を駆け抜けた自分へのご褒美といきますか。
¥198,000
サカイ
03-6418-5977
sacai.jp
RED EAR
レッドイヤーのニットジャケット
アーティストあるある。
来年で設立から55年(!)になる〈ポール・スミス〉のなかでも個人的にいつも注目しているのが〈レッドイヤー〉です。改めて説明すると〈レッドイヤー〉は〈PS ポール・スミス〉のスモールコレクションで、その服はヴィンテージウェアのような表情に特徴があります。今シーズン、手に取ったのは、リブ編みのニットジャケットです。身頃にあしらわれた、まるで落書きのようなデザインが気になったわけですが、実はこのデザイン、ハンドドローイングしたイラストや文字をていねいに刺繍しているんです。その上からパッチポケットを重ね付けしちゃう、自由な発想もいいなと。24AWの〈レッドイヤー〉のシーズンテーマは「Drawing Object」。現代芸術家のコラージュアートから影響を受けているのですが、まさにアーティストあるあるのノンシャランな雰囲気がこのジャケットにはよく表れています。ジーンズなどに合わせて、ラフに楽しみたい、そんな一着です。
¥55,000
ポール・スミス リミテッド
03-3478-5600
www.paulsmith.co.jp
Alec Soth
アレック・ソスの写真集
ポートレートの醍醐味。
写真にはいろいろなジャンルがあるけど、ぼくはポートレートが好きです。ウィリアム・エグルストン、ヴォルフガング・ティルマンス、アウグスト・ザンダー、ジェイミー・ホークスワースなど、被写体と対峙する彼らの作品が特に好きで、そこに映るひとを眺めていると無性にキャラクターを想像したくなります。着ているもの、立っている場所、何気ない仕草。鑑賞者に委ねる余地を残した、ある意味、情報量が多くて少ない感じがポートレートの醍醐味だと思います。つい先日、「東京都写真美術館」で開催中の写真家、アレック・ソスの展覧会「部屋についての部屋」に行ってきました。ソスは世界的な写真家集団「マグナム・フォト」の正会員で、現在のアメリカを代表するドキュメンタリー写真家のひとり。この展覧会はタイトルにもある通り、屋内で撮影された作品を通じて、彼の30年に及ぶ活動を振り返ります。会場に飾られた、ポートレートとランドスケープからなる60点余りの作品はどれも見応えがあるのですが、8×10で撮影された作品がフィルムとは思えないクリアさで驚きました。それで、この写真集『Songbook』は「東京都写真美術館」のミュージアムショップで手に取ったもの。展覧会の感動を写真集を買うことで自分のなかにとどめておきたいと思ったんです。本音をいうと、サイン付きというのも惹かれた理由です(笑)。
¥11,550
Alec Soth
alecsoth.com/photography/
JOHN GALLIANO
映画『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』
業界の功罪。
職業柄、ファッションデザイナーを取材することがあります。切り口はさまざまですが、そのひとがつくる服についてインタビューする場合、ファッションの表面的なことよりも、もっと深いところにある、服づくりの本質に迫りたい、と思いながら質問します。ところが、深く語ろうとしなかったり、そもそも説明する言葉を持っていなかったり、話し好きばかりではないので、なかなか核となる部分に迫れないことが正直あります。取材相手との距離感はもちろん、言葉を引き出す、こちらの力の無さといえば、その通りかもしれません。そんななかで、映画『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』は、タイトルにもあるジョン・ガリアーノの本音が聞ける作品です。本音というのは〈クリスチャン・ディオール〉を解雇される引き金になった、パリのカフェで反ユダヤ的な発言をしたワケ。当時、彼はアクセサリーなどを含め、なんとトータル30(!)を超えるコレクションを手掛けていたといいます。カフェで暴言を吐いた時の映像からはじまる作品は、ガリアーノの自宅でのインタビューを中心にしながら、彼にまつわる貴重な記録映像、関係者の話を交えながら展開されていきます。観ていると、いろいろと考えさせられるものがありました。天才といえど、ガリアーノもひとりの人間です。映画のテンポがよく、あっという間の2時間。気になる方はぜひ劇場で。
パンフレット ¥900
ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー
jg-movie.com
SNSやスマホはほどほどに。
兵庫県知事選挙のニュースについて「マスコミの報道は信じず、YouTubeやXに本当のことがある」みたいな意見があると聞き、森達也さんの『ドキュメンタリーは嘘をつく』を思い出しました。便利とはいえスマホやSNSに人生を狂わされるのは勘弁なので、ほどほどの付き合い方にしておこうと思います。
Diaspora Skateboards
ディアスポラ スケートボーズのニットビーニー
つくり手の顔が見えるから。
「年齢を重ねてストリートって言葉を聞くと“いい歳して”みたいに言われがちだけど、街で生活しながら顔の見えるビジネスをしているのも定義としてひとつのストリートですよね」。若者や不良的なニュアンスを指すことに使われがちなストリートという言葉ですが、先日呑みの席であるひとの考えを聞いてとても腑に落ちました。別にストリートにこだわりがあるわけでは無いし、チェーン店的なのも利用させてもらいますが、身につけるものくらいはできる限り知っているひとのものがいい。〈ディアスポラ
スケートボーズ〉はまさにそれで、つくり手の顔が見えるのでいつも気になります。今シーズンは手袋と、見た目からとても温かそうで実際はそれ以上にぬくぬくな手編みのボンボンビーニーを購入させてもらいました。どこか懐かしい柄とイヤーフラップがポイントで、これからの真冬の寒さから坊主頭を守ってくれるはず。この形に似たやつをJUMADIBAさんが『DUNK&BICYCLE』のMVのなかで被っていたなって印象もあります。
¥12,100
ディアスポラ スケートボーズ
Instagram:@diaspora_skateboards
diasporaskateboards-shop.com
SPARTA
SPARTAのアルバム『Pacific』
群れないかっこよさ。
SPARTAさんを知ったのは、5年前のFNMNLの和田さんの記事。自分の知る範囲でですが、信頼できる最新のHIP
HOPの情報を発信する編集者は和田さんが1番で間違いありません。そして2019年の7月、1stアルバム『3』をリリースしたときに新宿で取材をさせてもらったのが初めましてでした。ラップがかっこいいのはもちろんですが、まず見た目がかっこいい。それは着ている服もあるかもですが、所作や佇まい的な話で、会ってみてそんな印象を持った記憶です。取材以降にお会いしたのはライブと〈マーファ
バイ カズヒコ フジタ(Marfa by Kazuhiko
Fujita)〉のポップアップのときくらいですが曲はずっと聴かせてもらっていて、個人的に2023年にリリースされたシングル『Balloon』がビートもすごく好きです。そんな中、2024年9月にリリースされた3rdアルバム『Pacific』。配信でも聴けますがCDもリリースされたのでオンラインで購入し、自宅でゆっくり聴かせてもらいました。ひとりでも多くのひとに聴いてもらいたいし、ずっと応援しています。
¥3,200
配信もあり。
スパルタ
Instagram:@sparta_htb
オクタゴン ワン
Instagram:@octagon_one
KODAMA AND THE DUB STATION BAND
KODAMA AND THE DUB STATION BANDのEP『You’ve Got A Friend』
寒い日の昼下がりに聴きたい。
レゲエをイメージすると、夏や海よりもハードコアやHIP HOPとの関係が頭に浮かびます。理由はBad Brainsの『Pay To
Cum! / Stay Close To Me』やDJ KRUSHさんの『On The Dub-ble』などが入口的な感じだったからかもしれません。あとは昨年に映画『ルードボーイ
トロージャンレコーズの物語』を観て再認識したのが、知的な不良が携わっている、自分にとってとても敷居の高い音楽ということ。ダブ・トランペッターのこだま和文さんは、まさにそんな音楽家です。こちらは2023年にKODAMA
AND THE DUB STATION BANDがリリースしたカバーアルバム『♪ともしび♪』から、7インチシングルレコードとしてカットされた『You’ve Got A
Friend』。キャロル・キングの名曲であり、邦題の『君の友だち』は重松清さんの小説とChaos On Paradeの『グッドフェローズ /
車窓から』のフックを思い出させます。ASOUNDのボーカルでもあるARIWAさんと森俊也さんのコーラスも最高。また立川の「A.A.Company」へライブを見に行きたくなる1枚です。
¥2,420
Pヴァイン
Instagram:@pvinerecords
p-vine.jp
AYAKA SUZUKI
鈴木彩可の本『ひとんちのかぞく』
真実は小説より奇なり。
1年に1度呑みに行くくらいで会うことは少ないけど、新しい音楽や本をLINEでたまに教えてくれるある友達。こちらの1冊も「これ好きそうですよ」とオンラインのリンクと共に送られてきました。おすすめの理由や内容は聞かずお礼だけ返信し、そのままポチッと購入。届いた翌日の通勤中に読んでみると、3ページ目くらいで教えてもらってよかったなと思うものでした。テレビ番組の『ドキュメント72時間』だったり『家、ついて行ってイイですか?』なんかを観ると、編集されているとはいえ世の中は有名無名問わずそれぞれ色んなことがあるんだなと思うところ。大衆のひとりである自分は、隣にいるような市井のひとの話がとても学びになると、年齢を重ねるごとに強く実感しています。『ひとんちのかぞく』は家族とのエピソードはもちろん、鈴木彩可さんが旦那さまに背中を押されて「後悔したくない」という思いから初めて出版した本で、その事実がすでにすごい。続編的な『ひとんちのかぞくの夏』とセットがおすすめです。
¥1,650(シール付き)
¥1,320(しおり付き)
鈴木彩可
Instagram:@ayakasuzuki1014
ayakasuzuki-note.stores.jp
ギフト。
もうすぐ12月なので、勝手にギフトっぽいもの集めました。というか、どれも使っていて、全部最高。服よりもこの手の細々したものに手が伸び、置く場所が適当すぎて家が荒れてきたので、そろそろしっかり掃除しなければ、と考えています。
Maison Margiela
メゾン マルジェラの香水
パチョリ好き。
香りってひとによりかなり好みが異なる気がします。個人的に好きなのはパチョリ。ヒッピーの香りなんて言われるその香りは、墨のような甘さがあり、好き嫌いが分かれるところですが、ハマるとクセになります。いつから好きになったか忘れてしまったけれど、香りものを選ぶときの基準として、パチョリが使われているかは個人的に重要です。〈メゾン マルジェラ〉が「レプリカ オードパルファン」を復活し発売された「ソウル オブ ザ フォレスト」は、“幻の古代樹”の香りがモチーフ。香りをまとうと、ウッディーななかにパチョリも感じられ、スーッと体に入ってくるような心地よさがあります。ほかに2種出たんですが、この香りがダントツで好きでした。ユニセックスで使えそうなので、シェアするのもオススメです。
¥31,680[100ml]
メゾン マルジェラ フレグランス
03-6911-8413
Beats
ビーツのワイヤレススピーカー
とりあえずバッグに入れとくやつ。
あのブランドといえばこれ、みたいなアイテムって多いです。たとえば、〈リーバイス〉のジーンズ、〈チャンピオン〉のスエットみたい感じで。でも、忘れてたけどそういえばこれもあったよね、みたいなものも好きなんです。〈ビーツ〉が8年半ぶりに発売したスピーカー「Beats
Pill」なんて、まさにそんなものでした。基本形状は以前展開していたモデルを受け継いでいるのですが、10%の軽量化、最大24時間のバッテリー駆動、USB-Cケーブルによるオーディオ再生と充電、IP67等級の防塵・耐水性能と使い勝手が進化。チルト角度を上方20度に設定したり、いちから再設計したというレーストラックウーファーを採用したりするなど、音もよくなっています。でも、持ち運びやすいサイズなどのコンセプトはそのまま。そんな意志が感じられて嬉しくなったのでした。
¥24,800
アップルストアコールセンター
0120-993-993
www.beatsbydre.com/jp
SNOW FOX SKINCARE
スノー フォックス スキンケアのカッサブラシ
これ、気持ちいいんです。
髪をそこまで伸ばしたことがないのもあり、いままでヘアブラシというものを使ってきませんでした。女のひとが使うものでしょなんて思っていたんです。でも、このブラシを使ってみて、少し印象が変わりました。と言ってもこれは、髪を梳かすだけのヘアケア用ではないのです。カッサブラシといって、頭皮ケア向きにつくられています。使い方は簡単。このブラシを持って、乾いた髪を生え際から後ろに向かって引っ張るようにブラッシングするだけ。マッサージ効果で頭皮の血行が促進され、いい状態を保てるようになるのだとか。使ってみて思うのは、イタ気持ちいい! 某シャンプーブラシも使っていますが、それともまた違う感覚です。その秘密は、24Kゴールドメッキを施したチタン製ピンが150本も植えられているから。しかもこれ、台湾の職人が一つひとつ手づくりしているんですって。ブナ材のハンドルも高級感があるし、この大きめのサイズ感が雑な男にぴったりなのです。
¥18,480
スノー フォックス スキンケア
076-413-8302
snowfoxskincare.jp
SIXPAD
シックスパッドのパワーガン
これでいい、これがいい。
いつかの取材で、出張にはパワーガンが必須と聞いた覚えがあります。たくさん歩くからその疲れを残さないようにといった内容だったのですが、正直なところあまりピンときていませんでした。それまでに何度か試したことがあったのですが、とにかく痛いだけという印象があったからです。でも、これに出合って、なるほどと思えたのです。〈シックスパッド〉の「パワーガン ポケット」というものなのですが、これは気持ちいいぞと。多分、以前はデカくて重いハイエンドモデルだったので、単純に力が強すぎたのかもしれません。これだと小ぶりで使いやすい上に、十分なパワーでちょうどいい。フェイスモードを含めた4段階の強さ調節と4種のアタッチメントで、いろいろな部位にいけます。そして、小さくて約195gと軽量だから持っていても疲れないし、持ち運びもしやすい。場所も取らないので、一家に一個あっても損はないと思います!
¥13,750
MTGお客様相談室
0120-467-222
www.mtgec.jp/wellness/sixpad