Interview with Daichi Kaneko あったかい食卓の向こう側。『晩餐ブルース』と、等身大の食生活。
—金子さんが出演されているドラマ『晩餐ブルース』が現在放送中です。作中では料理をするシーンが印象的ですが、普段から料理はされますか?
金子: 普段はほとんどしません。ただ、作品で料理する役だったので、練習してから撮影に入りました。
—どんな練習を?
金子: 主に野菜の切り方です。作中の切るシーンは、実際にぼくが切ってるんですよ。
ー普段、包丁を持つことは少ないんですね。
金子: 簡単な料理をすることはありますし、釣りも好きなので魚を捌いたり。
ー魚を捌けるんですか!?
金子: そうです(笑)。ただ、簡単な三枚おろしとかですけど。刺身にしたり。
ー金子さんといえば北海道出身です。釣りは北海道時代からですか?
金子: していました。地元に帰ったときは釣りに行きますよ。北海道はいま、たくさんブリが釣れるので、ワカシ(ブリの子供)とかカレイを釣ったり。
ー『晩餐ブルース』の中では、友人と夜ご飯を家で食べる “晩活” という言葉がよく出てきますが、金子さんもされることはありますか?
金子: なかなかありませんが、友達同士であったかいご飯を囲んでみんなで食べるのは憧れます。ただ、魚が多く釣れたときは、友達を呼んで刺身を出して食べたりします。なので “晩活” していると言えば、してるのかな。
ー作中で演じる役と、普段の金子さんは似ている部分もあるのでしょうか?
金子: 遠いとは思うんですけど、通ずる部分もあるというか。作中の佐藤耕助は丁寧な人間ですけど、たぶんぼくは、そこまで丁寧に生きてないと思います。でも耕助の本当の素顔は家ではひとに美味しいご飯をつくるのに、自分で食べるものはカップ麺だったりするので、その辺は分からなくないなと思ったり。
ー『晩餐ブルース』の見どころを教えてください。
金子: 一生懸命働いてるひとは世の中にいっぱいいて、そんなひとたちが、ちょっとでも自分の生活を見つめ直す、あたたかい物語になっていると思います。些細で、ささやかですけど、食を通して、忙しく頑張っているひとの励みになる作品なので、フイナム読者の方たちも、機会があれば見ていただけると嬉しいです。