キーワードは光のパワー。
会場の2階と3階は、アーティストたちのエキシビションに捧げられたフロアです。広い空間を存分に使って展示されたアート作品を順番に紹介していきます。


Canyaon
スニーカーを素材にウエアラブルアートを生み出す「カナヤカノン」は、「L003 NEO SHOT」をふんだんに使用したテニスウェアを制作。SF的なコスチュームは、圧倒的な存在感を放つ。


Jules Gorget
光と音、アーキテクチャを使った没入型のインスタレーションは、建築家のジュール・ゴルジェの作品。実は、1階のクレーコートをイメージしたステージの演出も彼によるもの。

Oliver Ratsi
光と影のグラデーションを、近未来的なインスタレーションで表現するビジュアルアーティスト、オリヴィエ・ラツィ。鑑賞者は奥まで無限に続くような、ネオンの枠の間に入って楽しむ体験型アート。


Tundra
Alexandr Sinitsa、Klim Sukhanov、Semyon Perevoshchikovの3人からなるアーティスト集団「トゥンドラ」は、光と音、空間をマテリアルにしたホログラムのインスタレーションを展開。ずっと眺めていると瞑想の世界に誘い込まれるような、不思議な感覚に。

Clara Daguin
LEDを作品に使うクララ・ダギャンは、「ローランギャロス・スタジアム」のクレイコートをモチーフにしたインスタレーションを展開。パフォーマーの衣装にもLEDが使用されており、動きに合わせ一瞬ごとに変化する、止まることのない美を表現。彼女は昨年の「パリ・オリンピック」の開会式で出演アーティストの衣装を手がけた。
広い空間を贅沢に使った、ダイナミックなインスタレーションの数々。このエキシビションが、レセプションの翌日から無料で一般公開されました。見応えたっぷりなコンテンポラリーアートに、訪れた人々は目が釘付けだったに違いありません。


Brillantine
「ブリリアンティーヌ」は映像のマッピング技術を使ったビジュアルアートチーム。今回のワークショップで取材班は他のエディターらと一緒に、説明を受けながら「L003 NEO
SHOT」を使った作品をいちからつくっていった。写真と動画はそのメイキング風景。
5組のアーティストによる作品を見た後、スイスのビジュアルアートチーム「ブリリアンティーヌ」のワークショップに参加しました。イギリス、スペイン、マレーシア、タイ、韓国から招かれたエディターたちと一緒に「ブリリアンティーヌ」流のクリエイティブ作業にチャレンジです。事前に作成されたマッピング映像に合わせて、「L003 NEO SHOT」を動かすという、一見単純に見える作業も、実際にやってみると集中力とテクニックが必要でした。紙を使った演出のバージョン、巻き戻しのエフェクトを使ったバージョンなど、数パターン作成したうちのひとつをご覧ください。
ワークショップで完成した映像作品のひとつ。

「ブリリアンティーヌ」のブライアン・トルネさんと、アシスタントのカメリア・トルネさん。
「ブリリアンティーヌ」のブライアン・トルネさんは「今回の〈ラコステ〉とのコラボレーションは、とてもチャレンジングでした。限られた時間のなかでしたが、まずスニーカーをよく観察するところから、映像の投影の設定、コンテンツの作成、ファイルのエクスポートなど、私たちのクリエーションの工程をすべて体験してもらい、作品づくりのプロセスの共有ができました」と話します。