服の本質やファッションの楽しさを伝えていくことが使命。



ー内装のこだわりなども聞かせてください。
加藤: 南カリフォルニアなどでよく見られる、スパニッシュコロニアルという建築様式を採用しています。モザイクのタイルであったり、アーチ状の装飾、アイアンの格子などが特徴です。


加藤: 一方、「NEPENTHES WOMAN OSAKA」は、ニューメキシコの建築を感じさせる内装になっています。店頭入口は白のタイルで彩られていて、天井が高く、オブジェなどもその土地を連想させるものをディスプレイしています。
ー先ほどもありましたが、「NEPENTHES OSAKA」は、とにかく開放感がありますよね。
加藤: 靭公園の自然を間近に感じていただけるよう、できる限りウィンドウを採用しています。開閉式になっていて、暖かい日はオープンにしていて、公園を行き来する人が入りやすくなるような工夫もしているんです。
ー大阪のスタッフの方々も特徴があると感じました。どなたもフレンドリーで、オープンだなと。
加藤: そう感じていただけたらとてもうれしいですね。確かに人と関わり合うのがとても好きなスタッフばかりです。東京からの方から見たら、大阪の言葉使いがよりフレンドリーに感じるのかもしれません。


ーお客様との距離も、半歩ぐらい近いイメージです。
加藤: そうですね。ここは立地的に、ゆっくり時間を作ってきてくれる方が多く滞在時間も長いです。先にも出ましたが、外にはテーブルと椅子もありますから、そこでお客様とお話することもあります。そうした環境も関係していると思います。
ーありがとうございます。昨日の周年パーティを終えての率直な感想も教えてください。
加藤: まずは、たくさんのお客様に来ていただけてうれしかったです。顧客、取引先のみなさんが、心からお祝いしてくださり、とても感慨深かったですね。これほどのお客様に支えていただいているんだと実感しましたし、勇気づけられました。

ー今後の目標などもあれば伺いたいです。
加藤: 「ネペンテス」の服は実際に見て、触って、着用することで良さがわかるものばかりです。ネット全盛の時代ですが、そうした服の本質やファッションの楽しさをフィジカルに伝えていく作業は、自分たちの使命だと思いますし、これからも継続していきたいです。その積み重ねが、次の10年に繋がっていくはずですから。