いつでもきちんとして見えるのに、リラックスできる。(福地桃子)

ーみなさん、〈マーガレット・ハウエル〉の服がお好きだと聞いています。
伊賀: 生活に根ざしている感じが好きですね。分かりやすいデザインというより、いい余白があってどんなスタイルにも馴染むから、衣装に使うことも多いです。
ーアップデートされながらも、スタイルが変わらないから、どんな時代にも馴染むブランドですよね。
福地: 「馴染む」という言葉がしっくりきます。5年前ぐらいに衣装で出合った〈マーガレット・ハウエル〉の服をいまでも着ているのですが、身体に馴染む着心地のよさもあれば、急に外出するときでもきちんと見えるのもすごく素敵だなと思います。
中島: ぼくもセーターを10年前ぐらいに買ってずっと持ってます。〈マーガレット・ハウエル〉の服は肩肘張っていないのに、着ているとちゃんとしてるひとに見えますよね。
伊賀: ひとに品を足ししてくれるっつーかね。
中島: そういうのも服の機能なんだなって、いま思いました。


ー普段はどういう服を着られているんですか?
中島: 古着が多いです。古着だからいいとも思ってないんですけど(笑)。でも、本読みとか打ち合わせみたいな衣装がないときは、シャツとスラックスが多いですね。
福地: 私はリラックスできるけどちゃんとして見える服が大好きで。よく旅をするんですけど、そういう服だと移動している間は動きやすくて、でも、目的地に到着してからそのまま気分で予定を決められるのがいいなと。