考えてみるとファッションに興味を持つ理由って意外と単純なんですよね。青春時代にチェックした雑誌、映画やドラマの俳優、ミュージシャン。身近なところだと兄弟や友達だったり。でも完コピできないから、一生懸命アレンジして、自分流のファッションが少しずつ出来上がる。あるきっかけを境にして、その輪が繋がっていくと思うんです。
実は筆者も高校生の頃、アメリカのバンド「ザ・ストロークス」に大きな影響を受けました。たまたま友達がコピーしてくれたMDの中に入っていたんです。当時はいまみたいにネットが整ってなかったから、『ロッキング・オン』で超必死になって情報を仕入れたりなんかして。特にギターのニックとアルバートの二人なんですよ、ぼくは。一見、無頓着に見える、古着をミックスしたあのファッションがよかった。足元は決まって、汚ったない〈コンバース〉の「オールスター」、ハイカットでした。
そんなことを思い出しながら選んだのがこちらです。1980年代の一足で、この履き込まれた感じが “◎”。新品を買ってイチからこの感じをつくるとなると、ホント時間掛かるし、大変なんですよね。サイズはUS11、29センチだったら許容範囲でしょう。「オールスター」はデカく履いてもサマになりますし。
合わせるパンツはニック派だったら〈リーバイス〉の606。一方、アルバート派だったらスラックス。中間を取るなら、スタプレくらいでしょうか。あと、丈はやや短めで。
あれからもう20年くらい経とうとしていますが、「オールスター」を見ると当時の記憶が蘇ってきます。なぜか時代が変わっても履きたくなるから、このスニーカーって不思議ですよね。
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