ドーベルマンが我々に物を申したいそうです。1993年製のプリントTシャツ。

キャンバスが広大だからこそ、モチーフの選定がシビアになりますよね。もちろんTシャツの話なんですが、個人的には俺が俺がなりすぎず、10人中3人がクスッとなるようなものが好き。この一枚はそんな微妙な塩梅をしっかり捉えてくれてます。

長々と書かれた英文は、簡単に訳すと「いじわるだとか気まぐれだとかごちゃごちゃ言ってくるけど、そんなの人間の後頭部が美味しそうに見えるって事実の前では些細なことだよね。」という意味。人間が自身の人間性を語る無意味さ、を説いているのでしょうか。ハッとします。

そして、触れずにはいられないのが、リアルに描かれたドーベルマン。番犬のイメージを覆すこの態度の悪さは、仕えているご主人への不満からでしょうか。となると英文の意味も納得。ブラックユーモアが効いてます。

「FRUIT OF THE ROOM」のボディで、5,800円というお手頃価格。今夏は胸にドーベルマン、でいきましょう。