シャツとひとくちに言っても、アメリカンなボタンダウンシャツもあれば、オープンカラーのアロハシャツやポケットが印象的なキューバシャツなど、ひとや国により基準が異なると思います。それこそ、日本的なワイシャツもありますしね。
そんな視点からこの〈Walbusch〉のシャツを見ると、すごくヨーロッパ的だな〜って思うんです。ポプリンの生地に、前立てにステッチを入れない仕様、スクエアカットの裾などなど…。そして何よりもこのロイヤルブルーの色合いと芯の入ったシャークカラーの少し大きめな襟。これこそ、他の土地にはにないディテールだと思うんです。映画の中でラフに裾を出して着ていたり、ブラウンのジャケットなんかに合わせていた、あの雰囲気がムンムンと香ってきませんか？
ネットが広がった現代社会でいうと、パリッとした接着芯よりも柔らかなフラシ芯みたいなムードがありますが、だからこそこんなシャツが新鮮に見えて面白いって思うんです。カジュアルとドレスのアンバランス。いまだからこそ、こんなシャツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
