アメリカやフランス軍とはひと味違います。南アフリカ軍から届いた珍品パンツ。

クルマを運転中、前の信号が赤だとしても、停まったら危ないからなるべく通過する。時計をした手をクルマの窓から出して運転をすると、時計を奪うためにいきなり腕を切り落とされる。真実も都市伝説も入り乱れ、とにかく危ない噂が流れるヨハネスブルグ。そんな街を抱える南アフリカにも、ちゃんと軍隊はあります。

今回紹介するのはそんな南アフリカ軍のカーゴパンツ。遠くからやってきました。

南アフリカ軍のカラーは特有で、ネズミの仲間、ヌートリアの体毛に似た色であることから“ヌートリアブラウン”と呼ばれています。独特の茶色です。雰囲気もアメリカやフランス軍のそれとはちょっと違う。アシンメトリーに配されたポケットや、プレスに沿って入れられたコバステッチなどユニークなんです。

デッドストックで状態がいい、それでいて南ア軍のものという貴重さから、ちょっと値が張ります。だけどシルエットとかリラックス感はいまの雰囲気を感じられてて、着方によってはどのスタイルにもはまる汎用性の高い1本かと思います。それにしても、本当に絶妙な色。