着倒し甲斐のある一品。チャンピオンの名作、リバスウィーブ。

言わずと知れた〈チャンピオン（champion）〉の代名詞、リバースウィーブ。

ボディを横縫いすることで縦方向への縮みを防ぎ、脇下にリブを配することで横縮みにも対応。“スエットは縮むもの”という常識を覆した名作です。

ただ個人的には、袖と裾のリブがこのモデルの魅力だと思っています。見てもらえれば分かる通り、通常よりも2〜3倍は長いリブ。

これの何がいいかと言うと、縦長になる分、締め付けが緩やかになるんです。例えば、締め付けが強いリブだと、どんどん裾が上がってきたり、レイヤードのインナーが汚く見えたりしますが、リバースウィーブならそんな悩みとは無縁。

袖に関しては折り返して着れば、それだけで何だか洒脱な感じに。一見すごく締め付けられるかと思いきやそうでもない、だけどしっかりリブとしての機能を果たす不思議なディテールというわけです。

経年変化でリブがやれてきて、ストンと落ちるシルエットに変化していくというのもまた面白いところ。着倒しがいのある一枚かと。