SELECTOR

#03 中田 潤(編集部)

俺流ヒップの法則。
何事にも捉われることなく、好きなものを好きに着る、適当に。ただ”適当”はその言葉通り、”適して当たる”から間違っちゃいけない。経験に裏打ちされた好きな着こなし、まだまだ先は長いです。

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01
Porter Classic
ポータークラシックのコート

愛でるコート。 今年の春夏は〈ポータークラシック〉のシャツを着倒しました。全色購入して、ひたすら洗っては着てローテーションする毎日。身幅が広くて着丈は短め、腕周りもゆとりがあって、暑ければ腕まくりして、肌寒いなと思ったら戻して着る。これが僕にとってはすこぶる調子が良く、例えば〈ブルックス・ブラザーズ〉のボタンダウンシャツが誰もが知る”ザ・定番”なら、〈ポータークラシック〉のそれは”ザ・新定番”。懐に余裕があったらまとめて買っておきたかったぐらい気に入っています。つまるところ、こうやって自分の感覚にどストライクなアイテムを揃えていけば、おのずとスタイルは確立されると思うわけです。そして始まった秋冬シーズンに、出会ってしまったのがこのコート。シャツ同様、ルーズなシルエットがたまりません。購入したのはオリーブの4(XLサイズ)。生地自体はそんなに分厚くなく、さらにストレッチの効いたコットンなのでガシガシ洗ってもOK。秋口はカットソーの上に、寒くなったら薄手のダウンやジャケットの上に羽織るイメージで、とにもかくにも着倒してやろうと目論んでます。
各¥48,000+tax

お問い合わせ先:Porter Classic 銀座 電話:03-5512-0150
www.porterclassic.com

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02
NEEDLES
ニードルズのトラックスーツ

ジャージを着こなせてこそヒップ。 RUN-DMCにブルース・リー、ベタではありますが、トラックスーツと聞いて思い浮かべる人物像がこの2組。音楽と映画、それぞれ活躍の場こそ違いますが、70、80年代に確固たる地位を確立したスーパースターです。そして彼らの共通項であるトラックスーツ。RUN-DMCは〈アディダス〉、ブルース・リーは不明ですが、いわゆるジャージをファッションに昇華させ、世界にそのカッコよさを知らしめた張本人だと思います。さらに言えば、そのスタイルを変えることなく頑なに貫き通したこと。そこがまたカッコいい。かの渥美清さんが『男はつらいよ』シリーズ以外は出演しなかったように。で、この〈ニードルズ〉のトラックスーツ。一見、ゴールドのラメが難易度高そうに見えますが、先人たちのスタイルに敬意を払い、自分のフィルターを通して着こなしを楽しみたいと思います。まずは先に紹介したコートと合わせて。
トラックジャケット ¥25,000+tax、トラックパンツ ¥20,000+tax

お問い合わせ先:NEPENTHES 電話:03-3400-7227
http://nepenthes.shop-pro.jp/

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03
Clarks ORIGINALS
クラークス オリジナルズのデザートブーツ

ベージュからの浮気。 スニーカーも好きですが、秋冬は革靴も履きます。なかでもベスト5に入るのが〈クラークス オリジナルズ〉のデザートブーツ。ただミーハーなので、英国製しか履かないなどといったこだわりはありません。現在所有しているのは、10年選手のベージュのデザートブーツ(上野で購入)。スウェードのアッパーがいい感じにくすんできて、その汚れすら愛着が湧いてきます。そして今回、10年を機に新たに買い足そうと思ったのがこれ。過去に発売されて爆発的な人気を博したグリーンスウェードとブロンズスウェード。個人的な軍配は後者なのですが、ともに65年前のデザートブーツ誕生当時と同じタンナーである、イギリスの「チャールズ・F・ステッド社」のレザーをアッパーに使用した逸品。10年間履き続けたベージュもさることながら、この2足も負けず劣らず、買うに価する魅力に溢れています。
各¥23,000+TAX

お問い合わせ先:Clarks Japan 電話:03-4510-2009
www.clarks.co.jp

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04
Hanes
ヘインズのボクサーブリーフ

今シーズンのワンスタイル。 赤パックに青パック、最近はジャパンフィットという日本人向けのパックTも展開している、キング・オブ・アンダーウェア〈ヘインズ〉。体が大きい僕は、10年来、毎夏赤パックのXXLサイズを買い込んで、まず水洗いしてから60分ガッツリ乾燥機に入れて、これ以上縮まないところまで縮めてから袖を通していました。それぐらい〈ヘインズ〉が好きだし、いざって時に頼りになる存在。そんな同ブランドが今シーズンから展開しはじめたのが「ヘインズ エイチ(Hanes H)」という名のボクサーブリーフ。綿混率の高いコットンから成る柔らかい肌触りと縫い目の少ない立体成型、そして素材編みでデザイン性を加えて実現させたフィット感には、"HIGH STANDARD, HIGH QUALITY"をコンセプトに持つ〈ヘインズ〉の普遍的なアイデンティティを感じます。とにかく穿き心地がいい。さりげなくも主張する”H”もまた、男心をくすぐるのです。
各¥1,800+tax

お問い合わせ先:ヘインズブランズ ジャパン 電話:03-5361-2823
www.hanesbrandsinc.jp http://www.hanes.jp/hanesh/