SELECTOR

#05 帯刀憲一郎(編集部)

多彩な選択肢。
〈ナイキ〉や〈アディダス〉といった有力ブランドに加え、最近は本当に様々なブランドのスニーカーを見かけます。そこが、以前のスニーカーブームとは違うところかなと。あと個人的には、ソールだけが白いものは何だか浮いてみえるので苦手です。

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01
SUVSOLE
サブソールのビムラムソールスニーカー

アノニマス、その①。 中高生時代にスニーカーにハマった時は“スニーカーそのもの”に価値を見出して買い漁っていたのですが、今は“いかに自分のスタイルに取り込みやすいか”が絶対的な基準になっています。となると、主張が強過ぎないもの、つまりブランド性が前面に出ていないアノニマスなデザインに自然と惹かれるわけで。〈サブソール〉のこのモデルも、ブランドを判断できる要素はベロに刺繍されたタグとサイドに入る型押しのネームのみという、至ってシンプルな一足。スウェード素材で黒単色であることを考えると、ちょうどスニーカーと革靴の中間といった感じ。それでいて、〈サブソール〉のためだけにVibram社に製作を依頼したオリジナルソールを使っている辺りが、スニーカーらしい実用性の高さを感じさせてくれます。
¥17,000+TAX

お問い合わせ先:WISM 03-6418-5034

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02
HERSEY
ハーシーのランニングシューズ

アノニマス、その②。 引き続き、アノニマスなスニーカーを。実は『フイナム・アンプラグド』の創刊号でもご紹介している〈ハーシー〉のランニングシューズ。アメリカで1982年に創業した、それなりに歴史のあるブランドですが、意外と初見の方も多いのではないでしょうか。ご覧いただければわかる通り、こちらもデザインに一切の無駄はなく、ベロにタグが刺繍されているのみ。素材ごとの異なる質感が生む、グレーのグラデーションもとにかく美しい。少し値は張りますが、一点一点手作業でソールを縫い付けていると聞けば納得できるはず。自身では多くを語らずとも、それが逆にただならぬ存在感を醸し出している一足です。
¥34,000+TAX

お問い合わせ先:vendor 03-6452-3072

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03
adidas Originals by PALACE
アディダス オリジナルス バイ パレスのPALACE PRO

普通が一番。 誰が見ても一目瞭然、〈アディダス〉です。しかも〈パレス スケートボード〉とのコラボモデルというトレンディな一足。前言と矛盾するようですが、たまには話題のモデルも欲しくなります。とはいえこのPALACE PROもこれ見よがしなコラボレーション感はなく、白赤のカラーリングとも相まって、まるで体育館シューズを彷彿とさせるようなクラシックな佇まい。世界中が注目するブランドが手掛け、しかもスケートボーディングを想定して高いパフォーマンス性と耐久性を追求して作り上げたにも関わらず、最後に形となったのは、圧倒的なまでに“普通”なシューズでした。ハイテクモデル全盛の今だからこそ、その存在が際立ちます。
¥18,000+TAX

お問い合わせ先:アディダスグループお客様窓口 0570-033-033

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04
New Balance
ニューバランスのMT610

雨にも雪にも負けず。 〈ニューバランス〉からリリースされているGORE-TEX®搭載モデルの最新型、MT610。区分けとしてはトレイルランニング用のモデルなので、そんなところもトレイルランの大会に出場する編集部員が何人もいるフイナムらしいのですが、僕はそんな過酷なスポーツとは一切無縁。GORE-TEX®による優れた防水・透湿性を備えつつ、タウンユースにも対応できるシックな配色が施された“雨の日用のスニーカー”としてオススメさせていただいた次第です。この手のシューズで、雨の日じゃなくても履きたくなるようなデザインは貴重ですから。もちろん雪の日でも難なく対応可能なので、冬の唯一の楽しみともいえるスノーボードに行く道中でも使えそう。
¥11,500+TAX

お問い合わせ先:ニューバランス ジャパンお客様相談室 0120-85-0997