「陶芸」と聞くと、職人がろくろを回してつくる器や、伝統的な工芸品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、そんな従来のイメージを軽やかに飛び越え、粘土を絵画や彫刻と同じような表現の媒体として捉えるグループ展が開催されます。
舞台となるのは、原宿・神宮前に構える「ギャラリー ターゲット(GALLERY TARGET)」。ストリートカルチャーの文脈を取り入れた展覧会を数多く手がけてきたギャラリーで、9月11日(金)から10月3日(土)まで「FORM / ATTITUDE」がスタートします。
今回の見どころはなんと言っても、参加する4人の陶芸作家たちの個性溢れるアプローチです。
タイ出身の野田ジャスミン(JASMIN NODA)は、器に生じる「割れ」や植物といったモチーフを取り込み、工芸と現代美術のあいだを探る作品を展開。伝統的な陶の技法をバックボーンに持ちながら、器が持つ意味そのものを問い直します。
テディベアのような親しみやすい立体作品をつくるのは岡田守弘(MORIHIRO OKADA)。本来は無機質で硬質な陶に、触れたり抱きしめたりしたくなる「愛玩」のニュアンスを重ね合わせることで、どこか愛らしくも確かな存在感を放つ作品を生み出しています。
ゲームや漫画といった現代のポップカルチャーを融合させているのが、宮下卓巳(TAKUMI MIYASHITA)。壺をキャラクター化し、まるで自画像のように提示することで、「古」と「新」、デジタルとリアルの狭間を行き来する独特の世界観を描きます。
そして、ろくろで生み出される回転体を組み合わせて独自の造形へと進化させる酒井智也(TOMOYA SAKAI)。日常の風景や記憶の断片をかたちへと置き換え、陶の新たな表現の可能性を探求し続けています。
“形は結果であり、態度は、そのすべてに先行する”。
作品そのものの「形(FORM)」だけでなく、そこに至るまでに作家たちが粘土とどう向き合ってきたかという「姿勢(ATTITUDE)」を感じられる本展。工芸かアートかという不毛な議論を超えて、土という素材の面白さを再発見させてくれるはずです。
初日の9月11日(金)18:00からは、誰でも参加可能なオープニングレセプションも開催予定。当日は4人の作家陣も揃って在廊予定とのことなので、ぜひ直接作品やその思想に触れてみてください。
FORM / ATTITUDE
会期:9月11日(金)〜10月3日(土) ※月曜休廊
時間:12:00〜19:00
会場:GALLERY TARGET
住所:東京都渋谷区神宮前5-9-25
電話:03-6427-3038 公式サイト
※オープニングレセプション
9月11日(金)18:00〜20:00(入場無料・どなたでも入場可能)

