夜風が涼しいこの時期。外でコーヒーやワインを片手に映画を観るなんていかがでしょう。
建築的な思考を軸に独自のリサーチや実験的なデザインを自主的に行うプラットフォーム「DDAA LAB」と、「食」の観点から自然と人と文化の持続的な共存関係を目指すコレクティブ「Terrain」が、246沿いの元ガソリンスタンド跡地にて一夜限りのフィルムナイト『Ikejiri Service Station Film Night : Roadside Landscape』を開催します。
会場となるのは、先日「Ikejiri Wart Fair」が開催された246沿いのガソリンスタンド跡地。次の施設に生まれ変わるまでの限られた期間、ガソリンスタンドの記憶をとどめたありのままの空間を舞台にオープンエアの特設シネマが出現します。
当日は、チャールズ&レイ・イームズによる『Powers of Ten』に加え、日本初公開となるバベット・マンゴルトの『Visible Cities』、ジャスティン・タイムの『Chasing Houses』の計3作品を上映。
19:00〜19:09『Powers of Ten』(1977年|チャールズ&レイ・イームズ|9分)
湖畔のピクニックから宇宙の果て、そして原子の世界へ。視点の尺度を横断する9分間。
19:30〜20:01『Visible Cities』(1991年|バベット・マンゴルト|31分)※日本初公開
シャンタル・アケルマン作品の撮影を手がけたバベット・マンゴルトが、南カリフォルニアの郊外で住まいを探す二人の女性を通して、都市と所有、居場所を見つめる。
20:20〜21:20『Chasing Houses』(2017年|ジャスティン・タイム|60分)※日本初公開
アメリカ西部の道路を運ばれる移動住宅を追いながら、移動と定住、「家」とは何かを問いかけるロードムービー。
そして、「マッシーフ(Massif)」「オーバービューコーヒー(Overview Coffee)」によるワインやコーヒー、軽食がキャッシュオンで楽しめるスタンドもオープンします。
最後に、開催に向けたメッセージをご覧ください。
かつて大きな池のほとりだったことから名付けられた「池尻」という土地。その昔は、古代の東海道を歩く旅人たちが、水を求めて立ち寄っていたと言われています。時代は変わり、水を補給する場所は、国道246号線を走る人々がガソリンを補給するガソリンスタンドへと姿を変えていきました。
また、20世紀の自動車の普及とともに道路沿いに生まれた、ガソリンスタンド、モーテル、ドライブインといった新しい空間は、独自の「ロードサイド」という文化的景観を形づくり、多くの映画や映像作品の舞台ともなってきました。
本企画は、かつて旅人たちが足を休め、車がエネルギーを補給したこの「元ガソリンスタンド」という場所を起点に行われます。湖畔のピクニックから宇宙のスケールへ、カリフォルニアの郊外からアメリカ西部を移動する住宅の旅へと――映画に刻まれた道路沿いの風景や移動の記憶をたどりながら、自動車社会が私たちの都市や暮らしに残した痕跡、そして「移動と定住」をめぐる営みを見つめ直します。
空間が次のフェーズへと移行する過渡期のロケーションで、この場所の記憶と映画のヴィジョンが交差する特別な一夜をお楽しみください。
Ikejiri Service Station Film Night : Roadside Landscape
会期:9月6日(日)19:00〜21:20終了予定
場所:Ikejiri SS(池尻大橋 出光ビル1F ガソリンスタンド跡地)
住所:東京都目黒区東山3丁目15-1
入場:無料

