NEWS

連載【LIFE KNOWLEDGE – 暮らしにまつわる、10の質問+α】CASE.1 石井 玄(Podcast・ラジオ/イベント プロデューサー)

仕事ぶりは知っていても、その人はどんな毎日を送っているのだろう。朝起きてから眠るまで、何を食べ、どこへ行き、誰と会い、何を考えているのか……。ぼくらの気になる文化人やクリエイターに10+αの質問を投げかけ、クリエイティブかつ健康に生きるための生活の知恵を探っていきます。

今回質問に答えてくれたのは、石井 玄(ひかる)さん。人気長寿深夜ラジオでチーフディレクターを担い、プロデューサーを務めた東京ドームのイベントはライブビューイングと配信を含めると合計15万6707人が熱狂したほど。さまざまな企画をヒットに導いてきた石井さんの日常に迫り、どんなウェルネスを心がけているのか紐解きます。

  • Text_Shogo Komatsu
  • Edit_Hiroshi Yamamoto
  • Illustration_Ken Kagami

PROFILE

石井 玄
Podcast・ラジオ/イベント プロデューサー

1986年生まれ、埼玉県出身。2011年から人気深夜ラジオに携わり、チーフディレクターとして活躍。日本武道館や東京ドームといった大舞台のイベントでプロデューサーを務めた経歴も。プロデュースした生配信舞台演劇ドラマ『あの夜を覚えてる』が「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」ACCグランプリ、Amazonオーディブル『佐藤と若林の3600』が「第4回 JAPAN PODCAST AWARDS」大賞を受賞する。2024年に株式会社玄石を設立。『鳥羽周作のうまいはなし』『林士平のイナズマフラッシュ』『井上咲楽のキャベツは踊った』など20番組以上のポッドキャストを制作し東海オンエアや令和ロマンの単独イベントにも携わる。近著に『「自分でやらない」ほうがうまくいく 信頼されている人だけが知っている7つのルール』(PHP研究所)。スケジュール管理や企画の通し方、仕事に向き合う心構えなど、さまざまなコンテンツをヒットさせてきた仕事術を解説する。
https://x.com/HikaruIshii
https://www.instagram.com/hikaruishii/


Q1.だいたいの 1 日のタイムスケジュールを教えてください。

A.朝5時半過ぎに起きて、いまはマラソン大会が近いので、平日は5~10km、休日は20kmくらいを一日置きに走っています。7時前に戻ってきて英語学習をしていると、子どもが起きてきて容赦なく邪魔をしてきます(笑)。朝ご飯を食べて、幼稚園に送り届けると9時くらいなので、そこから仕事開始です。

基本はポッドキャストの収録なので、仕事をする場所も時間も毎日バラバラですね。早いと19時、遅いと22時くらいに帰宅して、お風呂に入ってストレッチをしたら、何か一つコンテンツを観ながら眠ります。寝る時間は23時。昔は「自分は絶対夜型だ」と思い込んでたんですけど、朝型の生活にシフトしてみたら、みるみる体調が良くなりました。


Q2.朝・昼・晩の食事はどんなものを食べていますか?

A.朝はお米かパン。昼は、家で魚を焼くのは大変なので、外では焼き魚を食べるようにしています。もしくは、そばかうどん。どこの駅にも必ずそば屋がありますからね。夜は家で食べられるときは作ってもらったご飯を食べますし、帰る時間が遅かったら、昼と一緒で焼き魚を求めて街をさまよっています。


Q3.香水はつけますか?

A.全くつけないです。人生でつけるものだと思ったことすらなかったですね。ただ、僕がやっているポッドキャスト『話盛りSakurashimejiの花修行』の収録で、Sakurashimejiの2人から「えっ、持ってないんですか? なんでですか?」って本気で驚かれて。

「あ、大人としてつけたほうがいいのかな……」と一瞬思ったんですけど、結局まだ買ってないです(笑)。


Q4.心が落ち着くな、という瞬間はどんなとき?

A.晩ご飯を食べてから寝るまでの間ですね。どうしても四六時中仕事のことを考えてしまうタイプなので、何も考えなくていい時間が一番心が落ち着きます。要は「スマホを触らない時間」を作るってことですね。


Q5.日々の生活のなかで、これだけは欠かせないという愛用品を教えてください。

A.イヤホンです。仕事道具として、あえて3,000円くらいの安い有線イヤホンを使っています。もちろん高級で音のいいイヤホンも持っているんですけど、ライトな音で聴くほうが、実際に聴いてくれるリスナーの視聴環境に一番近いはずなので。ただ、1年も使うと音が劣化してくるので、定期的に同じものを買い替えています。


Q6.公私ともによく会う方、その理由も含めて教えてください。

A.ティモンディの前田(裕太)くんと、放送作家の宮森(かわら)くん。この3人で『前田裕太のモクテルムムリク』という会員制ポッドキャストをやっているんですけど、番組予算があまりないので、全員自腹でいろんなところに行って収録してるんです。

登山をしたり、美味しいものを食べに行ったり。仕事ではあるんですけど、完全に割り勘で遊んでいる延長みたいな感じなので、まさに公私ともにですね。


Q7.休みの日はどんなふうに過ごしていますか?

A.家族と過ごす時間を最優先にしています。土日は極力仕事を入れないようにして、家族と一緒に出かけるようにしていますね。家族の予定がない日は、一人で20kmとか30kmのランニングをしたりもします。自分のペースで黙々と走るのがとにかく気持ちよくて、走っていると頭の中の散らかった考えが自然とまとまっていくので、脳の最高のリフレッシュになります。目標としてフルマラソン完走を掲げてはいますけど、もう完全に生活のルーティンですね。

あとは、前田くんや宮森くんと登山に行くこともあって。厳密に言えば仕事の収録でもあるんですけど、感覚としてはほぼ休日。登山って、ものすごくよくできたエンタメなんですよ。前半の登りはめちゃくちゃキツくて、後半の下りはちょっと楽になる。登山中はスマホを触らないから、仕事の余計なノイズを遮断できる。下山した後のご褒美ご飯は、歳を取っても胃もたれせずバクバク食べられる。で、最後に温泉に入ったらもう完璧。

僕らが作っているラジオやポッドキャストって「終わらせちゃいけないコンテンツ」だからこそ、1日で綺麗にすべてが完結する登山の達成感が、すごく気持ちいいんですよね。


Q8.仕事にまつわるインスピレーションは、どんな瞬間に生まれることが多いですか?

A.人としゃべっているときです。僕自身もしゃべる番組が多いので、やっぱり収録中が多いですね。特に午前中の収録だと頭も元気なので、「あ、これ面白いかも」っていうアイデアがポロッと出たりします。逆に、机に向かってう〜んってアイデアを捻り出すようなロジカルシンキングは、本当に苦手で。

あと、思いついてもメモは一切取りません。半分言い訳ですけど、メモしないと忘れるようなアイデアなんて、どうせ大したものじゃないと思っているので。


Q9.ココロやカラダをほぐすためにやっている習慣を教えてください。

A.東海オンエアのYouTube動画を観ることです。普段、テレビ番組や配信コンテンツを観ていると、どうしても作る側の目線になっちゃって「ここどうやって撮ってるんだろう」とか余計なところが気になって疲れちゃうんですよ。

東海オンエアも、編集の技術や構成がプロとして本当にすごいのは分かってるんですけど、僕が放送局で培ってきた制作の論理とは全く違う次元でやっているので、何も考えずに純粋な視聴者として観られる。で、「うわ、バカだな〜」って腹抱えて笑えるのが最高なんです(笑)。


Q10.寝るときに大事にしていることは?

A.会社員時代はお酒を飲まないと不安で眠れなかったんですけど、いまは家では飲みません。あとカフェインも完全にやめたら、驚くほどよく眠れるようになりました。それと、知人に勧められて思い切って買っためちゃくちゃ高いマットレスと枕。昔は背中の痛みに悩んでたんですけど、ピタリと治って。

あとは、どれだけ忙しくても「寝る時間は23時」と決めて守ることですね。


Q+α.仕事以外で、“自分でやらないほうがうまくいく”ことはありますか?

A.プライベートの企画や発案は、基本的に人に任せるようにしています。銀シャリの橋本さんに言われてサッカーチームを作ったのもそうだし、マラソンも人から誘われるがままに始めただけ。自分の意志で始めるより、誰かに巻き込まれたほうが長く続くんですよね。

「せっかく誘ってくれたのに、やめますって言うのも気まずいな」っていうポジティブな諦めが働くので(笑)。でも結果的に、そうやっていろんな人に乗っかっていたら、いつの間にかランニング仲間や登山仲間がどんどん広がっていました。


INFORMATION

「自分でやらない」ほうがうまくいく
信頼されている人だけが知っている7つのルール

「ヒットに法則なんてない。大事なのは、仕事への向き合い方だけ」。超効率魔のプロデューサーが教える、最良の結果の出し方!

価格:¥1,870
発売中
判型:四六判並製
ISBN:978-4-569-86172-2
公式サイト

TOP > NEWS