1983年にカスタムカー文化を広めるべく「東京エキサイティングカーショー」としてスタートし、1987年に現在の名称に変更。以降規模は拡大し、現在は、そのタイミングに合わせて新車発表も行われるなど、国内有数のモーターイベントに成長した「東京オートサロン」。
1月11日(金)〜13日(日)の期間で開催された「東京オートサロン2019」も、全国からカスタムカーショップ、自動車メーカーが出展。過去最高の33万人を動員し、大盛況のうちに幕を閉じました。
400強のブースがひしめく当イベントは、ひとつのブースをくまなく見ていくと、1日では到底足りません。というわけで、今回はほかのブースには目もくれず、編集部は一目散にあるブースへ向かいました。
それが、カー用品店「オートバックス」が立ち上げたプライベートブランド〈ゴードンミラー(GORDON MILLER)〉のブースです。
“心踊るガレージライフ”をテーマに、さながらアメリカのガレージに置いてあるようなカー用品がずらり。既存のものとは一線を画す洒脱なルックスで、ジワジワと認知、人気が高まっています。しかし、今回の目当てはカー用品ではない。「東京オートサロン2019」でお披露目となったこの2台です。
一般的なバンと侮るなかれ。某国産メーカーのあの2台に〈ゴードンミラー〉が別注した、特別な2台なのです。とにもかくにも内装が素晴らしい。アウトドア好き、ヘビーデューティ好きの心にグサグサ刺さる。以前こちらの記事でも紹介しましたが、実際に見ると3割増しでイカしてます。
アウトドア好きにより開発された、アウトドアのためのクルマ。これほどまでに大自然が似合うクルマも、そうそうありません。湖のほとりで、山の麓で、川沿いで…。想像がどこまでも膨らんでいきますよね。
両モデルとも、シートを倒せば大人2人は十分寝られる広さ。天井にはダウンライトが付き、白熱灯でアウトドアの雰囲気を台無しにされる心配もなし。
内装に使用されている木材はすべてリアルウッドです。使えば使うほど味わい深くなっていきます。だから、このクルマを買うなら5年、10年なんて単位で見てはダメ。20年、30年と、親から子へ受け継がれるくらいの愛情を注いでこそ真価を発揮します。20万〜30万キロ走れる性能があるから、それも可能というわけです。
〈ゴードンミラー〉のブース横には、本家「オートバックス」のブースがあり、鈴木亜久里さん率いる「ARTA(AUTOBACKS RACING TEAM AGURI)」のアパレルやグッズが展開されていました。防水、頑強で知られる〈ペリカン〉のオリジナルデザインもあり。
少し前なら想像できませんでしたが、最近の「オートバックス」は、グループ全体がデザインコンシャスこの上ない。これからの展開も楽しみです。
また、『フイナム』ではおなじみ、AI搭載の〈メルセデス・ベンツ〉新型Aクラスもきれいにラッピングされ、多くの来場者の興味をそそっていました。
クルマ好きの熱に気圧されながら、モビリティの未来を垣間見ることができた「東京オートサロン2019」。次回の開催は2020年です。オリンピックイヤーには果たしてどんなクルマが登場するのか。乞うご期待!
Text_Keisuke Kimura
東京オートサロン2019
www.tokyoautosalon.jp/2019