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ナイキの新たなソールテクノロジー「ナイキ ジョイライド」をビームス・牧野さんが徹底レビュー。

フルマラソン2時間切りに挑むヴェイパーフライに、裸足に近いナチュラルモーションのフリーなど、近年のランニングマーケットを席巻しまくっている〈ナイキ〉。そんな〈ナイキ〉が新たなソールテクノロジーを搭載したランニングシューズ「ナイキ ジョイライド ラン フライニット」を発表しました。

4つの部位に分かれたミッドソールのポッド部分。

テクノロジーをスタイリッシュに可視化するのは、なんとも〈ナイキ〉らしい。

ナイキ ジョイライド ラン フライニット ¥18,000+TAX

構想から10年の歳月をかけたという本作。足が着地するときの動きに合わせて4つのポッドに分けられたミッドソールには、プラスティックとゴムを配合したTPEという素材のビーズを数千個配置。着地時にポッドのビーズが分散することで、TPEならではの柔らかなクッション性と反発性を備えながら、使う人の足の形に馴染みながらスムーズな足運びを促しくれます。

ナイキ ジョイライド ラン フライニットの構造を表現したアニメーション。

また、アッパーには伸縮性に優れたフライニットを合わせ、インソールを省いたことで、抜群のフィット感とともに心地よいビーズの感触をダイレクトに味わえるのがポイント。タイムを狙うのではなく、楽しく走るビギナーランナーはもちろんのこと、エリートランナーのリカバリーシューズとしても活用できる汎用性の高さも魅力的。

さらに「ナイキ ジョイライド NSW」や「ナイキ ジョイライド NSW セッター」などといったライフスタイルモデルもラインナップしているのも見逃せません。ランニングシューズとしてはもちろんのこと、タウンユースとして大きく化ける可能性を感じさせる注目のソールテクノロジーと言えるかもしれません。

最後に韓国・ソウルで行われた発表会の模様と、実際に出席したビームス ラン クラブの牧野さんによるシューズレビューをご覧ください。

ランニングアドバイザーの資格も持つビームス ラン クラブの牧野さん。

実際に着用してソウル市内をランニング。

開発を担当したナイキランニング、シニアプロダクトマネージャーのウィリアム・モロスキー。

ナイキ ジョイライド イノベーションをモチーフにしたさまざまな催し、展示も実施。

独走状態のナイキによる、テリトリーを広げる革新的な一手。

ビーズの詰まった4つのユニットにより、接地ポイントそれぞれでイノベーションを堪能できる万能シューズ。特に前から2番目のフォア部分は、楕円のユニットが足裏を心地よく突き上げ、ビーズの動きも体感可能。

座っているときと直立したとき、そして走った時でそれぞれ足裏感覚が変わり、ゆっくりと体重がかかったときはじっくりと足裏に沿い、瞬間的な場合は沈み込みすぎず程よいクッションと心地よい反発を得ることができる。重心に対してフレキシブルに変化する足裏感覚は、まさにセルフカスタマイズのインソールを備えているようなもの。

当モデルはインソールを備えていないため、厳密にはミッドソールがカスタマイズインソールの役割を担っていることになる。使用から時間を置けばまたフラットに戻るとのことなので、履き慣らす、という従来のランニングシューズの考え方ではなく、常にフレッシュな履き心地を楽しめる、という、ランニングシューズの新提案と感じた。

さて走りに関してだが、全体の約50%のビーズを使ったビジブルリアユニットから想像がつく通り、かかとから接地するリアフット走法(≒ウォーキング)のエントリーユーザーやライトエクササイズ用にはまさにもってこい。

しかし、上級ランナーに多いミッドフット走法やフォアフット走法でもこのイノベーションは有効で、特に足裏全体で接地するミッドフット走法が一番ソールの感覚を堪能できる。ヴェイパーフライをレースで使用するようなエリートランナーには、リカバリーランやファンランでの使用がおすすめだとの開発者の弁の通り、ナイキ フリーとはまた違う、心地良い足裏感覚を堪能しつつも調整に貢献するランニングに有効なシューズと感じた。ちなみに走行距離は450マイルとのことなので、耐久性も安心。

パフォーマンスのためのイノベーションを追求するナイキゆえファッション目線で意見するのは愚問と思うが、見た目にも楽しいこの新システムのライフスタイル展開にはどうしても期待が高まる。パフォーマンス分野で独走するナイキが放った、テリトリーを更に広げる革新的な一手。今後の展開が楽しみでしかない。

INFORMATION

NIKE カスタマーサービス

電話:0120-6453-77
NIKE.COM/JOYRIDE

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