メイドインジャパンのジーンズの最高峰として半世紀以上にわたってシーンを牽引してきた〈エドウィン(EDWIN)〉。これまで我々は「日本最高峰のデニム工場へ。エドウインができるまで」などで実直なものづくりに注目してきましたが、19年秋冬シーズンがさらなる飛躍の年になりそうです。
同社にとって初の主催となる国内最大規模のジーンズの祭典「The LIVE -MADE BY EDWIN-」が寺田倉庫の「B&C HALL」で3日間にわたって開催され、我々も潜入してきました。
会場は2フロアで構成。1階には同社の秋田の縫製工場からミシンを移設し、「EDWIN TOKYO FACTORY」を設置。ジーンズの製造で必要とされる約46〜60の工程のうち16工程を、現地で活躍する職人たちがライブ形式で披露しました。熟練職人たちのスピーディーかつ正確なクラフトマンシップは思わず見入ってしまいます。
出来立てホヤホヤのデニム。クラウドファンディングの出資者に進呈されるそう。
また10月下旬に発売予定の〈ミズノ(MIZUNO)〉の旧Mロゴを配した「M-LINE」とのコラボシューズを披露したほか、サスティナブルな生産サイクルを目指すプロジェクト「CORE COTTON RECYCLE」のジーンズやショートパンツ、Tシャツなども一部公開。
エイジングを想像するだけで垂涎もの。
EDWIN × MIZUNO MIZUNO MR1 EDWIN ¥20,000+TAX
縫製過程で発生した裁断くずや糸をテキスタイルなどに再資源化し製品化。独特な風合いが魅力です。
2階ではメンズのジーンズを履いた女性のスナップ企画「#ジーパン女子」の特設コーナーと、会場限定アイテムを取り扱うポップアップストアを展開していました。
Tシャツやオールインワンのほか、インディゴブルーを纏った勝ちダルマもイケています。
さらには1997年のリリース以来、20年以上にわたって愛され続けれきたシグネチャーモデル「503」の刷新も発表。シルエットやレザーパッチのロゴを見直され、レギュラーストレート、スリムテーパード、ルーズストレートの3型は、“現代のスタンダード”と言うに相応しい計算され尽くした仕上がりでした。
9月14日(土)から発売。脚を通すとクオリティの高さがより伝わります。
そのほか、クリエイターたちによるトークショーも。初日にはモデルのマリエさんが登壇。2日目には我らが編集長・小牟田亮も登場し、「『EDWIN TOKYO HARAJUKU』には、国産デニムの答えがある」と熱弁をふるいました。
思い思いのデニム談義に花が咲きます。
ブランドのフィロソフィーを五感で楽しめるだけでなく、ゲストを招いたライブパフォーマンスも展開。初日には書家の武田双雲さんや国内外を賑わせる16歳のトラックメーカーSASUKEが出演、2日目と最終日にはそれぞれchelmicoとtofubeatsのライブが会場を沸かせました。
武田双雲さんの躍動感に溢れた作品は生で見ると一層大迫力です。
SASUKE
chelmico
ライブの終了とともに、イベントも終幕。1947年の創業から70年以上の時を経てもなお進化し続ける〈エドウィン〉。これからもジーンズの新たな可能性を提示し続けてくれることでしょう。