いまでこそ、世界的なメガブランドとなっている〈コロンビア(Columbia)〉ですが、最初から順風満帆だったわけではありません。むしろ苦境の連続。その窮地を救ったのが〈コロンビア〉のマザーこと、会長のガート・ボイルでした。
彼女の功績は数え切れません。先代から引き継いだ巨額の借金を抱えながらも、自らが広告塔になり、フィッシングベストやバガブーパーカーなどの名品を生み出し、大赤字から一転、いまの〈コロンビア〉の礎を築きあげました。
90歳を越えてなお毎日のように出勤していた彼女ですが、先日、永眠。
こちらの記事では、ガート・ボイルがいかにして〈コロンビア〉を立て直し、成功を収めたのかを知ることができます。
記事のなかで、こんな言葉があります。
「アウトドアへ出れば、やることが沢山あるわ。それが小さな子供であっても、私のような93歳でもね。人生で一番の思い出は、アウトドアで楽しいことをしていたときのことが多いんじゃないかしら。日本は世界の中でも、有数の美しい山や海をもつ国ね。だから、どんどん外に出て楽しんでください!」
このメッセージを体現することこそが、彼女を哀悼するいちばんの方法だと思います。もちろん、〈コロンビア〉のウェアを羽織って。