エディ・スリマンが生んだ、メンズファッション史にその名を太字で刻まれるテディブルゾン。エディは今シーズン、このアイテムをコンパクトな着丈&ショルダーヨークなど要所に採り入れたサテンでブラッシュアップした。
〈セリーヌ(CELINE)〉を生んだパリへのオマージュと自身のアイデンティティであるロックを融合したデザインワーク──エディはきらびやかなセットアップから始まった20SSのショーで一層その輪郭を鮮明にしたが、テディブルゾンはまさに現在の到達点といっていい一着だった。
満を持して解禁した〈セリーヌ〉初のカモフラージュ柄のトレンチコートや、バーガンディのボタンが映えるヴィンテージライクなデニムジャケットも素通りできないニューカマーである。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa