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連載「憧れの逸品」No.150 ミキモト コム デ ギャルソンのパールネックレス。

〈コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)〉〈ミキモト(MIKIMOTO)〉がコラボレーションし、パールネックレスを2月に発売した。

採用された真珠は白蝶真珠とアコヤ真珠の2種。前者はオーストラリアやインドネシアで採れる真珠で、直径9ミリ以上の大粒を特徴とする。後者は日本の代表的な真珠で、小粒ながら気品を感じさせるまろやかな光沢が魅力だ。

9ミリ径〜11ミリ径の白蝶真珠で一糸乱れぬサイズ・グラデーションを披露したネックレス、あるいはおよそ6ミリ径のアコヤ真珠を選りすぐったネックレス。125年以上かけて育んだ〈ミキモト〉の美意識にはため息が漏れるが、見逃せないのがそこに添えたシルバー925のチェーンやロゴプレートだ。まさに、斬新のひと言。

しかしそれにつけても “男性に真珠を” という提案にしびれた。間違いなく、ジェンダーレスな時代の半歩先を行っている。

そこだけみれば先進性という言葉で評価したくなるし、確かにそれは誤りではないけれど、普通の先進ではない。“男の子のように” の意となるブランド名があらわすように、〈コム デ ギャルソン〉50年の歴史はジェンダーの枠を取り払う実験の連続だった。

真珠には〈コム デ ギャルソン〉と通じるところがあると川久保は言ったが、それは恐らく世界ではじめて養殖真珠を成功させた創業者、御木本幸吉から脈々と受け継がれる〈ミキモト〉のオリジネーターな企業風土のことを指しているのだろう。


直径約6ミリのアコヤ真珠を使用。全長約50センチ。すべてのモデルに〈ミキモト〉のパールネックレスを証明する “M” のエンブレムプレートが付く。¥250,000+TAX


直径約6.5ミリ〜7.5ミリのアコヤ真珠を使った一本。全長約50センチで、フロント部分のシルバーチェーンが印象的だ。すべてのモデルに付くロゴのプレートは表裏にそれぞれのブランド名が施されている。¥600,000+TAX


フロント部分が二連になったこちらは直径約6.5ミリ〜7.5ミリのアコヤ真珠を使用。¥750,000+TAX


直径約9〜11ミリの貴重な白蝶真珠を贅沢に使ったタイプ。ロゴのプレートと相成り、パールの美しさや魅力をより実感できるものに仕上がった。¥3,300,000+TAX

Photo_Hiroyuki Takashima(Top), Tetsuya Niikura(SIGUNO)
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

MIKIMOTO COMME des GARÇONS

コム デ ギャルソン
電話:03-3486-7611
www.comme-des-garcons.com
Instagram:@commedesgarcons

ミキモト カスタマーズ・サービスセンター
電話:0120-868254
www.mikimoto.com

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