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連載「憧れの逸品」No.153 両雄並び立ったルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション。

どこへ行ってもその話題でもちきりだった「ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション」がようやくベールを脱いだ。

「ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション」は〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉のメンズ アーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブローがNIGO®に声をかけて実現したコラボレーションだ。

ベースは1960年代のロンドンから広まったモッズ。これを東京というフィルターを通して再解釈したカプセル・コレクションはかの地のカルチャーからインスパイアされたNIGO®のキャリア初期のチャプターを彷彿とさせる。プレタポルテ、レザーグッズ、シューズ、アクセサリーを揃えたコレクションにとどめを刺すのが、〈ルイ・ヴィトン〉のシグネチャーのモディファイだ。インラインよりもはるかに大きな「ダミエ」や、そこに「モノグラム」を掛け合わせた禁断のデザインワーク。地団駄を踏んだライバルは少なくないだろう。

お尻につけた “スクエアード” は二乗の意。つまり、この度のコラボレーションは足し算ではなくて掛け算である、という自負なのだが、これはむしろ極めて控えめな評価だ。

今回、ヴァージル・アブローは “異花受粉” なる言葉でコラボレーションの解説を試みている。異花受粉とはある植物の花粉が自らと異なる株のめしべについて受粉することをいう。遺伝的多様性を維持するための生存戦略である。ふたりのタッグは異花受粉そのものであり、確かに見事な多様性をもたらした。二乗どころか、十乗でも百乗でもいい過ぎではないと思う。

「ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション」の世界観を堪能したいなら、着々準備を進めているインスタレーションを待ちたい。お披露目の場は、〈ルイ・ヴィトン〉の歴史で初めて(!)となるメンズに特化したフラッグシップストア。もう間も無く開業する「MIYASHITA PARK」に出店する(「MIYASHITA PARK」は公園、商業、ホテルが一体となった、渋谷の新たなカルチャースポットと目される商業施設だ)。


GIANT DAMIER WAVES MONOGRAM DENIM JACKET ¥299,000+TAX(予価)

ブランド名が刻まれたフロントボタン。

背面についたレザーパッチ。ブランド名には二乗を示す数字が付く。

全体にあしらわれた「ダミエ」や「モノグラム」はジャカードで表現されている。


GIANT DAMIER WAVES MONOGRAM DENIM PANTS ¥180,000+TAX(予価)

トップボタンにはジャケットと同じものが使われている。

“LV” のイニシャルが刻まれたジッパーの持ち手。

ブランド名が刻まれたレザーパッチ。




よく見ると「ダミエ」のモチーフがあしらわれたスエードのブーツ。シャークソールを選ぶところにもNIGO®らしい遊び心が感じられる。
LV MODS ANKLE BOOT ¥121,000+TAX(予価)

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

ルイ・ヴィトン クライアントサービス

電話:0120-00-1854
www.louisvuitton.com

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