“heritage”は「遺産」というイメージがありますが、辞書で引くと「地位」「立場」「品性」という意味が出てきます。LGBTQやハラスメントが何かと話題の現代では、簡単に流せない言葉ではないでしょうか。
〈アシックス(ASICS)〉のスポーツスタイルカテゴリからリリースされた新作4型は、「Her Heritage」というテーマのもと、4人の女性の生き方を表現したウィメンズシューズ。ある二組の親子にフォーカスし、それぞれの生い立ちや個性、関係性をシューズに落とし込みました。
まずは、アヴァ・ニルイ氏と母親であるメレディッシュ・ニルイ氏の2足です。
1981年に登場し、多くのバスケットプレーヤーに愛されたロングセラーモデル「FABRE JAPAN S」をベースに、タウンユースとしてアップデート。ローカットであるJAPAN Sをプラットフォームソールに変換したモデルです。さりげなく配されたゴールドカラーが、クラシックな厚底コートシルエットをモダンに昇華しています。
2000年にトレイルシューズとして登場したオリジナルを復刻。レイヤーが多く、耐久性に優れたアッパー構造は視覚的にもおもしろいですよね。トレイルとユーティリティが融合した、ストリートファッションのトレンドにもガッチリとはまるファッショナブルな一足です。
次にクリステン・キッシュ氏と、母親であるジュディ・キッシュ氏の2足です。
ゲルをソールの周囲に搭載し、足裏全体のクッション性を高めたライフスタイルシューズ。ミッドソールの中足部を補強したトラスティック構造のおかげで、運動時にねじれが生じやすい同部位の剛性を高め、フットワークの安定性も高めています。また、ソフトなアッパーで軽い履き心地を追求。アクティブなシーンはもちろん、タウンユースにもおすすめです。
1998年登場の「TARTHER SONIC ZERO」のアッパーをベースに、「GEL-QUANTUM 180 5」のソールを組み合わせたハイブリッドモデル。ゲルをソールのかかと部から外側中足部にかけて搭載し、クッション性を高めています。オリジナルのオープンアッパーデザインをそのまま街仕様にアップデートしました。
シューズはすべてホワイトとゴールドを基調にし、女性の美しさや力強さを表現しています。また、筆記体のオリジナルロゴをささやかに配して、アクセントもプラス。フェミニンに迎合せず、スタイリッシュに着地しているのが気持ちいいですね。
すでに取扱店にて販売中。メンズサイズも展開していますが、すでに売り切れが続出してるとのこと。お早めのチェックをおすすめします。
最後にアヴァ氏とクリステン氏のメッセージをご覧ください。
“I use what’s around me in the community. That makes me, me as my inspiration.”(私は自分の身の回りのものを活用する。それが私の、私としてのインスピレーションを形成する)ーAva Nirui
“Heritage is whatever you define yourself yo be and what makes you.”(ヘリテージとは、自分で定義するものであり、自分を作っているものだ)ーKristen Kish