鼻緒とビーサンの蜜月関係。夏期限定で登場するホールラブキョウトのハナオビーチがオーダーを受付中です。

〈ミズノ〉からカーボンを使用した雪駄が出たりと、にわか注目を集めているのが日本の伝統デザイン×アイデアにより、モダンに生まれ変わったハイブリッドなアイテムたち。

できるだけ肩肘張らずカジュアルに楽しみたいという方は、マイペースな活動ながらも、日本のみならず世界でも注目を集めている〈ホールラブキョウト（Whole Love Kyoto®︎）〉のサンダルはいかがでしょう。

今年5月に発表された「第99回 ニューヨークADC賞」のファッションデザイン部門で、「ハナオシューズ（HANAO SHOES）」と「トチュウ（TOCHU）」が「MERIT」を受賞し、日本で唯一の受賞者となった〈ホールラブキョウト〉。

このサンダルは「ハナオビーチ（HANAO BEACH）」という、ビーチサンダルの底に草履や下駄にすげられた和風な鼻緒を取り付けた、珍しいデザインが特徴です。

欧米発祥のイメージがあるビーチサンダルですが、鼻緒を用いた日本の履物文化から生まれたという過去があることから発想を得てデザインされたこのアイテム。いまでは〈ホールラブキョウト〉の新定番として夏期限定で展開しています。

観光地として有名な京都ですが、そのお土産物のほとんどが現地でつくられていないという点に疑問を持って動き出し〈ホールラブキョウト〉では、京都の技術力を活かした製品づくりをすることがこだわりです。

この〈ハナオビーチ〉も、もちろん最終的に京都で製品に仕上げています。デザインの肝となる鼻緒には、皇室御用達として知られる大阪の「菊之好」や「平井重商店」など、熟練の職人による鼻緒を使用しているので、つくりの良さはお墨付きです。すべてを京都メイドということに固執しすぎず、そこにしかない伝統と技術を受け入れることでクオリティをアップしています。

古来からの工芸品や伝統技術というとどこか手をつけにくい雰囲気がありますが、和服はもちろんのこと、デニムと合わせてもハマります。

ユニセックスの展開なので、女性はスカートと合わせても可愛いでしょう。ちなみに鼻緒が傷んでしまうため、残念ながら海での使用には向いていない点だけご注意を。

HANAO BEACH 各¥9,400+TAX

鼻緒のデザインは豊富な18種をラインナップ。手づくりのため、ひとつひとつ柄の出方が異なるところも、所有欲を満たしてくれます。プライスも技術や伝統を考えたら安いのでは。現在は公式サイトから受注を受付中で、約3週間でのお届けを予定しています。

「ハナオビーチ」は布袋に入って届くのも嬉しいポイントです。そのままプレゼントに、布袋をバッグインバッグとして使ったり、必須になってきたエコバッグの代わりとして巾着のように使うのも風情があります。

紹介したアイテムのほかにも、京都と伝統的手仕事を活かしながらモダンにアレンジしたアイテムを展開する同ブランド。京都市にあるスタジオにはショップを併設し、在庫があればその場で購入可能です。関西圏の方は一度訪れてみてください。