「ルイ・ヴィトン ステープルズ エディション」は “ワードローブの新定番” を謳い、〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉が新たに立ち上げたコレクションだ。贅を極めた素材、老練の技が冴える仕立て、そして普遍性のあるデザイン。老舗メゾンの地力をみせつける服の数々は、脇を固めるディテールがまた、いい味を出している。
メゾンネームが彫り込まれた金属製のステープル、服の畳みかたを図解するタグ、バッグなどに使われるヌメ革のトライアングル・タブ…。メンズ アーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブローのウィットな感性は、日本人にもフィットする。
ステープルにはホッチキスの針のほかに、重要商品という意味もある。キャッチーなディテールをあらわす言葉であると同時に、このコレクションに込められた思いも伝えるダブルミーニングになっているのだ。
ヴァージルはもしかしたら、コメディへの造詣も深いのかも知れない。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa