川久保玲が選んだ109枚。森山大道のインスタレーションがコム デ ギャルソンの店舗とドーバー ストリート マーケット ギンザで開催中。

日本を代表する写真家・森山大道。彼の作品は被写体の奥底にあるものを抉り出すような強さがあり、写真というメディアがインスタントなものになった時代でも、観るものを圧倒する存在感を放っています。その雰囲気、迫力は唯一無二。来春にはドキュメンタリー映画の公開を控えるなど、改めて彼の活動に注目が集まっています。

そんな森山大道のインスタレーションが現在、「コム デ ギャルソン 青山店」「トレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソン 東京ミッドタウン店」「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」で行われています。

見どころは川久保玲が一枚一枚すべてセレクトしたという計109枚の写真。青山店では写真集『大道 東京』のカットを、東京ミッドタウン店では展覧会「MORIYAMA DAIDO’S TOKYO ONGOING」の図録に掲載されたカットを、「ドーバー ストリート マーケット ギンザ」ではマネキンを写した作品集『PLASTIC LOVE』のカットを展示しています。

なかでも青山店と東京ミッドタウン店は、店内の白の壁面に大小さまざまなスケールの作品が配され、ショップでありながらアートギャラリーのような雰囲気。写真そのものには手を加えず、空間に合わせて、川久保自身が大胆にレイアウト、一般的なフォトエキシビジョンとは一味も二味も違うものになっています。

コム デ ギャルソン 青山店

トレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソン 東京ミッドタウン店

ドーバー ストリート マーケット ギンザ（会期後も展示予定）

さらに、このインスタレーションの開催に合わせて、限定のTシャツが2型登場。森山の作品を巧みに編集したスペシャルバージョンです。

限定のTシャツ。上は写真集『TIGHTS IN SHIMOTAKAIDO』のカットを、下は展覧会「MORIYAMA DAIDO’S TOKYO ONGOING」のカットを使用。各¥15,000+TAX

川久保玲が森山の姿勢に共鳴し、尊敬するからこそ実現した企画です。又と無いこの機会に3店舗巡ってみるのも良いかもしれません。