シチューに入れたり、アヒージョにしたり、ゴロッと焼いてステーキにしたり……。キノコはアレンジひとつで女優のようにコロコロと表情を変えます。
そんなマッシュルームが、レザーのような生地になるなんて知ってました?
それがインドネシア発のバイオスタートアップ「Mycotech Lab」によるマッシュルームレザー&プロダクト。その展示が、12月19日(土)まで京都の「FabCafe Kyoto(MTRL KYOTO)」で開催されています。
近年、皮革のような質感・機能を持ちながら、動物性の原材料を使用しないヴィーガンレザーが注目されていますが、「Mycotech Lab」は地元の農家と協力し、農業廃棄物を素材として利用しています。
キノコの菌糸を成長させた、レザーのような素材MYLEAは、バッグや靴、財布といった製品に仕上げられます。軽くしなやかでありながら、こう見えて強度もしっかりとしています。
キノコの菌糸を接着剤として、パイナップルやサトウキビの廃棄物、おがくず、木くずなどを合わせ加工することで、これらのアイテムがつくられるそうです。
会場では、プロダクトが展示されるだけでなく製造過程やバックグランドについても展示されています。ロス素材を用いて、生活を豊かをするプロダクトをつくる。この展示へ訪れれば、サスティナブルへの意識が芽生えるはずです。