ミレニアル世代とZ世代がファッションを牽引しつつある昨今。彼らにとって当たり前のものといえばスニーカーではないでしょうか。
スニーカーの市場を見るとスポーツブランドはもちろん、ハイエンドなブランドやデザイナーズブランドが新作を続々と発表。ここで紹介する〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉もヴァージル・アブローがメンズ アーティスティック・ディレクターに就任後、特に力を入れるようになりました。
クローズアップするのは、これまでとは異なるデザインアプローチでつくられた新作。サスティナブルに目を向けた「LV トレイナー アップサイクリング」です。
これはヴァージルが〈ルイ・ヴィトン〉ではじめて手掛けたスニーカー「LV トレイナー」を使用。“アップサイクリング” という名前の通り、市場に残った「LV トレイナー」を分解、リデザインしてリリースするというもので、イタリアにあるシューズのアトリエで一足一足カスタマイズされています。
生まれ変わったスニーカーは、再構築した際の縫い糸や切りっぱなしのディテールをそのままデザインとして活かし、鮮やかなカラーのシュータンやタイダイのシューレースをオン。ヒールにはアップサイクリングを示すロゴがあしらわれています。
ラインナップは5色あり、すべてローカットのモデル。〈ルイ・ヴィトン〉の直営店をはじめ、オンラインストアで発売中です。
サスティナブルな取り組みが求められるアパレル業界。ヴァージルのような影響力あるひとが発信することで、そういった考えが服好きの若いひとたちに浸透するかもしれません。
©︎Gregoire Vieille